●[Interview]広瀬敏通さん
「21世紀型の、新たな循環型社会を作りたい」
●新任教授紹介・進学相談会・屋久島集中講義参加報告
●キャンパスの声・修了生紹介
●研究会活動紹介
●21世紀社会デザイン研究学会、AIIC 講演会レポート
●21世紀社会デザイン研究科 公開講演会レポート・2010年度公開講演会一覧
『Social Designer』Vol.1は、PDFファイルでご覧ください
21世紀社会デザイン研究学会
統一テーマ「自然と共生する社会デザイン」
●12月4日(土)
○基調講演 内山節(立教大学教授)
○パネルディスカッション「自然と共生する社会デザイン」
コーディネーター:宮崎正浩氏(跡見学園女子大学教授)
コメンテーター:中村陽一(立教大学教授)
パネリスト:内山節(立教大学教授)/村上千里氏(認定NPO法人「持続可能な
開発のための教育の10年」推進会議ESD−J理事)/吉村英子氏(跡見学園
女子大学教授)/ビデオ参加:甲斐徹郎氏(チームネット代表取締役)
●12月5日(日)
○公開講演会「自然との共生−都市から自然を考える」
コーディネーター:村田あが氏(跡見学園女子大学教授)
コメンテーター:北山晴一氏(21世紀社会デザイン研究学会会長)
講師:萩原なつ子(立教大学教授)/村上雅巳氏(跡見学園女子大学准教授)
/和田慎一氏(東京都環境局自然環境部緑環境課課長)/朝田くに子氏(株式
会社風土倶楽部代表取締役)/那須守氏(清水建設株式会社技術研究所都市緑化
グループ長)
2日目の公開講演会
第5回を迎える21世紀社会デザイン研究学会の年次大会が2010年12月4、5日、跡見学園女子大学(東京都文京区)で開かれました。初日の4日は北山晴一会長の挨拶で始まりました。テーマは「自然と共生する社会デザイン」。なぜ、いま社会デザインなのか、また社会をデザインするのは誰なのか。基調講演、パネルディスカッションと白熱した意見が出ました。2日目の5日は、午前中は「環境」「企業活動&SR」「社会・文化」「危機管理」「つながり」の5分野からの自由論題発表。午後は「自然との共生―都市から自然を考える」をテーマに北山氏をコメンテーターに迎えた公開講演会が開催されました。
内山節氏
1日目の基調講演は内山節教授による「自然からみた社会デザイン」。自然と自然の関係、自然と人間との関係を歴史的、哲学的な奥深い視点から現代社会に対する問題提起がなされました。後半では、立教大学中村陽一教授をコメンテーターにむかえ多様なバッググラウンドを持つパネリストがそれぞれの取り組みについて話し、さらにディスカッションがおこなわれました。
2日目の公開講演会では、立教大学萩原なつ子教授の「都市に生きる自分達にこそ農業が必要」という自身の活動に基づいた発言が口火を切りました。
北山晴一氏
各講演者の異なった立場からの講演の後、それぞれの実際的な事例からどのように社会デザインを担うソーシャルデザイナーが活動し続けることが可能になるのか、コメンテーターの北山氏が問題提議し、議論は深められました。最後にコーディネーターの村田あが教授が、自分以外の学問領域に目を向けて互いの認識を確認する必要性があると指摘し、講演会は幕を閉じました。
2010年10月23日(土)AIIC公開講演会
『ポル・ポト時代の大虐殺、癒えない傷、和解への道』
〜トゥール・スレーン収容所生き証人の訴えとカンボジアNGOによる草の根平和づくり〜
○講演1「癒えることのない過去の傷と記憶〜トゥール・スレーン収容所での体験〜」
講演者:チュム・メイ氏(トゥール・スレーン収容所生き証人)
通 訳:ジム・ワンター氏(クメール語/日本語通訳)
聴取り:内山二郎氏(フリージャーナリスト)
○講演2「カンボジアでの草の根平和づくり〜癒えない傷と記憶を乗り越える試み」
講演者:ケップ・カンナロ氏(カンボジアNGO・PADEK代表)
通 訳:宇井志緒利氏(アジア保険研修所職員、立教大学AIIC平和研究学外
研究者
チュム・メイ氏(右)
国際連合とカンボジア政府の合意の下に設置されたポル・ポト派による大虐殺を裁くカンボジア特別法廷において2010年7月、カン・ケク・イウ(元トゥール・スレーン政治犯収容所所長)に、一審禁固35年の有罪判決が下されました。それを機にAIIC※では、カンボジアでの和解の道を探る公開講座を開催しました。当日は、カンボジア大虐殺の時代に1万7千人を収容したトゥール・スレーン収容所の中で生き残った7名の内のひとりであるチュム・メイ氏と、同国で平和構築を目指して草の根で活躍するケップ・カンナロ氏を迎えて2つの講演が行われました。
ケップ・カンナロ氏
講演1では、カン・ケク・イウ氏に禁固35年の有罪判決が下った法廷で証言にも立ったチュム氏がトゥール・スレーン収容所で受けた12日間もの恐怖の拷問体験や、プノンペンからの強制退去時に生まれたばかりの娘を病気でなくし、弔うこともできず、犬猫同様、ただ道端に埋めることしかできなかった辛い体験を語りました。
講演2では、現地NGO「PADEK」の代表であるケップ・カンナロ氏が登壇。カンボジアの大虐殺を率いたクメール・ルージュの下で銃を取った兵士は、学校にも通うことができず、仕事もない貧しい農村部出身の方が多かったと説明しました。そのうえで、再発防止のためには、村内の人々が地域の問題について話し合うコミュニティの構築や、暴力ではなく平和に争いを解決する方法を若者に草の根レベルで教育していくことが大切であると指摘しました。
※AIICとは、立教大学がアジアにおける知的協働のため国際諸機関と連携して設立した実践的研究者養成プログラムです