小南 梓さん
今から3 年前の20 歳の夏。国際協力のスタディーツアーで訪れた、バンコクのスラム街。私はそこで生まれて初めて途上国の現実を知り、衝撃と戸惑いの中で、日本のあり方や日本人の生活、そして私自身の人生について真剣に考え始めました。帰国後、就職活動が始まってもその思索の出口は見つからず、ならば見つかるまでもう一度しっかり勉強しようと決心して選んだ道がこの研究科への進学でした。
修士論文のテーマは国際協力です。この研究科は、21 世紀の社会デザインを様々な角度から考える場を提供してくれます。非営利組織の台頭、紛争地域での危機管理、新たなビジネスのあり方…。一見あまり関係のなさそうな、しかし根では強くつながっているこれらの事柄を勉強していく中で、私自身の人生デザインも少しずつ磨かれていきました。また、人生経験も社会経験の豊富な社会人学生の方々と討論を重ねることで、大きく成長することができました。
深刻さを増す環境問題や貧困格差に加え、国内では少子高齢化問題など、私たちが抱える課題は山積みですが、それらとどう向き合いどう生きていくべきか、多くの人々が真剣に考え始め、日本社会全体も新たな方向に動き出しつつあります。そうした流れを作り出す人となりたい。それが現在の私の夢であり、目標です。夢の出発点にふさわしいと思える企業への就職も決まり、来年の4月にはこの研究科で学んだ事を糧に、大きな志を持って社会の中に飛び出して行きます。
佐藤 浩子さん
「人権・環境・住民自治」を旗印に、1991 年中野区の区議会議員に無所属で初当選。現在4 期目で、14 年間主に福祉の分野を中心に活動しています。年4回ある定例議会ごとに「うさぎだより」という活動報告を出し、区政や議会の情報を伝え、教育や男女平等、財政問題や行政改革など、区民の暮らしや行政の活動の様々な分野に関わっています。
少子高齢社会を目前にし、地方分権、福祉の基礎構造改革が進められ、自治体も市民社会も大きな変革の時を迎えています。「これからの自治体の新しい地域福祉政策」をきちんと研究してみようと思い立ち、立教大学大学院の門をたたきました。21 世紀社会デザイン研究科はその名称も内容も、これから私が学び考えたいことにぴったりです。夕方、議会が終わると大急ぎでかけつけます。つたのからまる美しい校舎、緑の木々のキャンパスに足を踏み入れると、仕事の悩みや疲れから解放され、すっきりとした気持ちに切り替えることができます。こんなに学ぶことが楽しかったなんて。どの先生の講義も、私が取り組んでいる自治体の政策に直結するものばかり。「あっそうだったのか」「こう考えればいいのか」と、日々新しい発見が得られます。議会活動を通して私が体験してきたことに、土台となる理念の裏づけや、次の時代を見通す方向性などを与えてくれています。忙しくて寝不足になりながらも、今、学ぶしあわせをかみしめています。
山内 奈穂美さん
私は昨年5月にアメリカの大学を卒業し、約1年間州立大学の留学生センターに勤務いたしました。自らの留学経験と多種多様な背景をもつ留学生と接するうちに、異国の地で生活をし、かつその土地の文化になじむことが想像以上に大変であると痛感いたしました。これを契機に、「留学先の国を第二の母国と思えるような社会作り」と「日本人と外国人が平和に共存する社会のあり方」に対して問題意識を持つようになりました。大学卒業後、直ぐ就職という道もありましたが、留学生支援に携わる仕事に就きたいと思い、より専門的な知識と経験の必要性を感じ、大学院に進学することを決意いたしました。
立教大学大学院に入学して3ヶ月しか経っていません。しかし、講義を通して得た知識や、親身に対応してくださる教職員の先生方、個性豊かでさまざまな経験を持つクラスメイトや先輩がたに出会えたことは、私の研究に対する原動力であり、人生の10年・20年分の価値があると感じています。
村上 信夫さん
あっという間に半年立ちました。2月、仕事仲間に不義理の進学宣言。「番組、降板しま〜す!」「えっ!ナンデ?」「大学院へ進学する!」「マジ…?」仲間たちの好奇の目に送られ、入学。4月、20 年ぶりのキャンパスで出会ったのは、ハリーポッターに出てくるような赤レンガの学食、焼きたてパン屋。通学定期に学割、美術館では、学生証を見せて学生割引。6月、放送作家と大学院生の二足わらじにも慣れ、授業帰りは皆で居酒屋わいわい。7月、膨大なレポートと研究発表、疲れも重なり、移動時間はついzzz。駅の一つや二つ、乗り過ごす日々。ピカピカ!(でもない)1年生、充実しています。
研究テーマは危機管理。「なぜ…?」89 年、天安門事件の朝、パリの中華街で見たのは、繰り返される抗議のデモに、民主の歌の大合唱。その衝撃から「危機管理」は自分のテーマとなり、放送作家という仕事の中で追求してきました。現場の経験と断片的な知識は膨大(なはず)。ここらでそれらを棚卸し、体系的に学ぼうと考えていた時に本研究科を知り、受験した次第。組織経済学、安全保障etc.受講したい授業を片っ端から取って、月−土毎日通う羽目になり、仕事との二重生活はなかなか大変ですが、それ以上に得ることは多いし、毎日新鮮!後は、どんな研究実績を残すかだけなのですが…。
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