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Vol.6 [2005-03-15発行]  PDF版

●[Interview]公益法人制度改革に向けて(太田達男 財団法人公益法人協会理事長)
●在校生紹介
●[座談会]21世紀社会の障害者雇用
●おすすめ講義
●タウンミーティング / 新任教授紹介 / 教授に聞こう / 修了生活動紹介
●Topics
●[Schedule]行事予定

Vol.5 [2005-08-31発行]  PDF版
Vol.4 [2004-12-20発行]  PDF版
Vol.3 [2004-07-31発行]  PDF版
Vol.2 [2004-01-31発行]  PDF版
Vol.1 [2002-09-20発行]  PDF版

『Social Designer』Vol.1は、PDFファイルでご覧ください

タウンミーティング

「エズラ・F・ヴォーゲル博士を囲んで」

ヴォーゲル先生を囲んで
 8 月29 日(月)、芝パークホテル「花山椒」にて、25 年程前、爆発的に流行した『ジャパン・アズ・ナンバーワン』で、日本人をおおいに鼓舞してくれたエズラ・F・ヴォーゲル博士を囲み、ディベートを兼ねたタウンミーティングが開かれました。参加者は本研究科の秋山教授と3 〜 4 期生7 名。和やかな雰囲気の中、各参加者から「現在のアジアにおける日本の役割について」「アメリカの視点から見た小泉政権」「ジャパン・アズ・ナンバーワンを執筆しようとしたきっかけ」等、多くの質問が出されました。
 冷戦終了後日本が安全保障面で大きく変化した理由は、主に4 つあると氏は説明されました。1 つ目は、第二次大戦直後のムードが次第に薄くなり平和主義が浸透してきたこと。2 つ目は、湾岸戦争。やはり、「日本は人を送らない」と国際社会から非難されたことによる影響が非常に大きいこと。3 つ目は、日本の自衛隊がプロフェッショナル化してきたこと。4 つ目は中国の台頭により、アジアにおける日本の立場を見つめなおす時期に来ていること。を挙げられました。
 「安全保障」の視点で現在のアジアを捉えると、冷え切った日中関係、北朝鮮核開発疑惑、台湾海峡問題等、困難な外交問題が存在する現実があります。その中で今後の「日米同盟」とともに近隣諸国とバランスを重視した上で日本がアジアにおけるリーダーシップを執る重要性を感じるとともに、日本人が「未来志向」で広い視野を持ち国際社会に対峙する時期が到来したのではないでしょうか。
 ヴォーゲル博士のお話は、参加者に大きな「視点」を与えていただく内容となりました。(報告:林亮)


新任教授紹介

危機管理学教授 マーク カプリオ先生

マーク・カプリオ  私は朝鮮半島を中心にした北東アジア地域の安保問題を歴史と政治の二方面からのアプローチで研究を続け、特にこの地域が抱えている政治的対立や核問題を平和的に解決する方策を研究している。
 歴史の流れが明確に教えることは、国家間における紛争の解決方法として「戦争」はいまだポピュラーな解決策であり、国際紛争の平和的解決法を探ろうとするならば、まず平和を失ったケース、つまり戦争の起こった発端を分析する必要があると考えている。
 北東アジアにおける21世紀の方向を考察する第一歩は、この地域の20世紀の流れを理解することが必須である。実際の歴史を理解することは勿論、それに加えて、各国の歴史解釈を考察することも重要である。現在の最も大きな危機は北朝鮮の核問題であるが、この問題の平和的解決に不可欠な日本および米国と朝鮮半島との関係史がしばしば無視されている。しかし、両国の朝鮮半島占領は韓国と北朝鮮にとって忘れられない負の歴史であり、日韓や日朝関係を強固にするための前提として、北東アジア各国のメンバーは自国の歴史を熟慮した上で、国を超えた歴史理解をする必要がある。
 21世紀社会デザイン研究科においての日本を含めた北東アジア地域の平和を目的としたこの研究は、将来のビジョンにつながる重要なものであると考えている。日本以外の北東アジア人の過去と現在の声に耳を傾け、日本が北東アジア地域にとってどのような役割を担うことができるか、また、地域問題において、どのような援助を提供できるか、本研究科において意義深い課題であると考えている。
 北東アジアの不幸な20世紀を教科書にして、幸福な21世紀をデザインし、この地域における平和な将来を招くことができればと願っている。


教授に聞こう

危機管理学教授 福田 秀人先生

NPO が企業に圧勝したアメリカの事例

福田秀人教授  本研究科にきたおかげで、企業の危機管理担当ながらもNPO への関心をもった。そして、NPO の設立・運営の研究はあっても、「非営利の特性を生かし、企業がやるより、はるかに効果的で強力な活動を展開する」という発想の研究がないのに気づいた(あれば教えて下さい)。素人の暴論かとも思うが、21 世紀社会デザインという壮大なコンセプトを掲げる本研究科では、こういった研究へのチャレンジャ−がいてもよいと思う。
 ちなみに、1990 年代に医療費高騰が問題となったアメリカでは、病院の医薬・医材の格安共同購入事業に800 ほどの企業とNPO が参入した。これを医療GDP(Group Purchasing Organization)と呼ぶが、2003 年度の売上ベスト5 は、1) ノバ−ション144 億ドル、2) プレミエ−ル130 億ドル、3) アメリネット46 億ドル、4) HCA 29 億ドル、5) バイパワ− 28 億ドルである。そして、上位3 つがNPO であり、うち2 つが1 兆円NPO である。
 このようにNPO が企業に圧勝した最大の理由は、「非営利であるがゆえに、製薬メ−カ−や医療商社などの思惑に左右されず、徹底的に病院の立場にたった購買活動が展開でき支持された」からだと思う。ただし、そのアドバンテッジを生かすために、様々な工夫と大変な努力がなされたであろうが、以上、ご参考まで。


修了生活動紹介

NPO 法人21 世紀社会デザインセンター

 21 世紀社会デザインセンターは中間支援型NPO として、研究科における学びを社会へつなぐ目的で一期生有志により在学中に設立されました。アメリカのタイズセンター型中間支援NPO を目指して、NPO の設立や経営支援、ファンドレイズ研究などの活動を行っています。
 今年度の新たな活動として、東京都立千早高校(校長 佐藤芳孝氏―佐藤氏は研究科一期生でもあり、民間からの公募校長として東京都の新な公立高校の設立にかかわり2004 年4 月に都立千早高校を開設。)において、コミュニティデザインの選択授業(自然環境分野)を4 日間行いました。(1) エコツーリズム 2)環境とエネルギー 3) 街づくりと環境 4) 企業と環境政策)環境というテーマを通して、高校生の社会参加や職業意識を考える機会を提供することができました。

―参考HP―
■都立千早高校 http://www.chihaya-h.metro.tokyo.jp/
■NPO法人21世紀社会デザインセンター http://www.21sdc.net/