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Vol.7 [2006-11-15発行]  PDF版

●21世紀社会デザイン研究学会設立
●在校生紹介
●新任教授紹介
●ゼミ紹介
●CSRインターンシッププログラム モレンカンプ教授講演会
●退任にあたって 菊野一雄 前・立教大学教授
●名物教授紹介「いつも矛盾を包摂して」笠原清志教授
●[Schedule]行事予定

Vol.6 [2006-03-15発行]  PDF版
Vol.5 [2005-08-31発行]  PDF版
Vol.4 [2004-12-20発行]  PDF版
Vol.3 [2004-07-31発行]  PDF版
Vol.2 [2004-01-31発行]  PDF版
Vol.1 [2002-09-20発行]  PDF版

『Social Designer』Vol.1は、PDFファイルでご覧ください

 
研究者になられたきっかけ

Q 先生がご専門の労務管理・経営学に入られた経緯などをお聞かせください。

  菊野一雄 先生
菊野一雄 先生 前・立教大学教授
現・跡見女子大学大学院マネジメント学部教授

 父親が台北帝国大学医学部教授で僕を医者にしたかった。但し、 僕は理科系が嫌いで、慶應義塾高校から大学へ進学する際に経済 学部を志望したが、肺炎で入院したため期末試験の準備が出来ず 商学部に推薦されたのです。商学部は経済学部から独立して4年 目、経済学部は慶應の看板なので行きたかった。しかし、そんな 僕に祖父が「鶏口となるも牛後となるなかれ」とポンと言ったので す。そうか、自分は小さい鶏かもしれないけれど、新しいところ で頑張ろうと思ったのです。
 ゼミが労務管理論で、助手の先生がマルクス経済学でした。そ の頃、ローマ法王ヨハネス23世が「パーチェム・イン・テリス」と いう回勅を発表し、社会主義を敵視してはならないという新しい 発想を提起しました。いろいろな大学の人たちとその翻訳やマル クスの「資本論」を読んだりしているうちに、「学問の世界は面白 そうだな」と思い大学院に進みました。ドクター3年修了時に、 慶應の先輩で武蔵大学教授の方から空いているポストがあると聞 き、武蔵大学へ行きました。それ以来、僕は実社会へ出て働いた ことはなく、ある意味で純粋培養で、世間知らずだと思います。


立教大学と21世紀社会デザイン研究科を 振り返って

Q 21世紀社会デザイン研究科について、思うことなどをお話ください。

 立教には29年在籍しました。特に経済学研究科から21世紀社会 デザイン研究科に移った際にはカルチャーショックを受けました。 ずっと大学にいた人は北山先生と笠原先生と門奈先生くらいで、 他の先生は実社会で豊富な経験を積まれた方ばかり。院生も僕と 同じくらいの人から若い人までバラエティに富んだ人々がさまざ まな社会経験を持っている。それはすごく刺激的でした。人的イ ントラネットもすごいですね。入学後すぐに先輩も交えて歓迎会 をやる。修士論文の審査とか予備の報告会とかも面白いですね。 真剣勝負で、皆言いたい放題言うなんて、既存の大学院ではなか なかないですよ。教師と1対1だけでなく、皆といろいろなネッ トワークを張れる。これって素晴らしいことです。
 21世紀社会デザイン研究科の院生は実社会の経験が豊富で太っ 腹の人が多い。ちょっと褒めすぎかな。 21世紀社会デザイン研究科のスタッフには私利私欲に走る人が いないですね。私心を先に立てる人がいると疑心暗鬼が横行して 組織が活性化しません。実社会で豊富な経験をしてから21世紀社会 デザイン研究科に来られた方々はすごく献身的だし純粋です。そ のことを僕は21世紀社会デザイン研究科にきて強く感じましたね。


現在のお仕事について

Q 跡見学園女子大学大学院のキャンパスライフはどんな感じですか。

 一番ショックを受けたのは、入学式の日に学バスに乗ったら、 男性は僕だけで、運転手さんもたまたま女性で、他も全部女子学 生でね。大学院は文科省の制度では、男子にも開かれているので すが、現在は5人全員女性で、区議会議員とかアート・コーディ ネーターなどのユニークな人材がいます。マネジメント研究科っ ていうのは立教の21世紀社会デザイン研究科と非常に似ています。 危機管理もありますし、文化芸術的なところもある。それで21世 紀社会デザイン研究科と単位互換制とか色んな提携をしませんか という話が進行しています。今度出来る21世紀社会デザイン学会 には山本貞雄研究科委員長(学会顧問)をはじめ跡見の人々も沢山 入ります。6月24日の設立総会には、跡見から教員や院生が出席 します。7月8日の立教1年生の修論の経過報告会に、跡見の院 生も参加できるように、今交渉中なんです。そこまで話ができて いて、ゆくゆくは共同のシンポジュウムとか講演会とかをやろう というところまできています。


21世紀社会デザイン研究科に期待されること

Q 最後に、21世紀社会デザイン研究科に期待されることなど をお願いします。

 僕はさらに、21世紀社会デザイン研究科が外に向けて、もっと ネットワークを張っていく、今はやりの、ユビキタスを目指して いくという、その先鞭をつけることを期待しています。それの一 里塚としての「21世紀社会デザイン学会」がいよいよ始まるし、 それに僕も参加できるので嬉しいです。もっと社会にいろいろ発 信して、いい意味でのユビキタスになってほしいと思います。
 僕自身もうちょっと余裕ができたら、また21世紀社会デザイン 研究科で授業を担当して皆さんから刺激を受けたいですね。21世 紀社会デザイン研究科の先生たちからは「また来てよ」っておっ しゃていただいているので、21世紀社会デザイン研究科に戻れる 日が実現することを待っています。この立教のニューズレターを 跡見でもぜひモデルにさせていただきたいと思います。跡見と一 緒に作ってもいいですよね。号外とか、そういうネットワークを どんどん張っていきましょう。

(聞き手:鈴木千秋)