上園 俊樹さん(1 期)
私が研究科入学の年に、(社)全国警備業協会の推薦により審議委員
として、「警備業法の改正」に関わる事となりました。従って、私の
研究報告書が警察庁と協会で構成する、法制審議会の基礎資料とな
ったわけです。
警備業は、高齢者や学童の保護、環境の破壊につながる行為、又、
国防、刑務、防災に付随した付帯業務等、拡大の一途をたどってお
ります。需要に応える為、監視システムのIT化他、高度化を図ってい
ますが、それらは業務推進上の手段であり、人間と同レベルの高度
な行動、知覚作用が出来ない限り、融合の問題とはなりえません。
むしろ行政や市民、NPO/NGOをはじめ、21世紀の新しい公共性
を担う、非営利組織等との調和のとれた防犯面での融合が、将来的
課題となります。又、業務の高度化に合わせ、優れた人材の育成が、
求められております。特に新法では「積極的な情報開示」「誠実な顧
客対応」等が条例にうたわれており、CSR(企業の社会的責任)の推
進人材の育成が、急務となっております。
警備業は「社会的責任」を体現するビジネスであり、「安全・安心」
の提供という本来業務を、誠実に行う事がCSRの出発点といえます。
当研究科では新たにCSRインターンシップ・プログラムが、文部科
学省委託事業として開始されますので、我々業界としても本プログ
ラムに参加し、連携を図って参りたいと思います。私の院生生活は
超多忙ではありましたが、充実した2年間を送らせていただきました。
●経歴と修士論文テーマ
近畿大学農学部水産学科「日本初の本鮪養殖研究」卒業。
2004年3月立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了。
(株)西友入社。人事部12年勤務後、
(株)セキュリティ設立、代表取締役
(社)全国警備業協会法制審議委員
(社)埼玉県警備業協会副会長・教育委員長
所沢警備業関係防犯連絡協議会会長
21世紀社会デザイン学会常任理事
修論テーマは「地域社会における危機管理の未来像
〜21世紀社会に対応した警備法制を中心にして」
渡邊 浩美さん(2 期)
私が仕事として従事し、また研究テーマのモチーフとなっている
のが、スペシャルオリンピックス(SO/エスオー)というNPO活動
です。オリンピック、パラリンピックと並び、「第三のオリンピック」
と称されることも多いのですが、創設者であるユニス・ケネディ・
シュライバーがSOを始めた起源は1962年とされていますので、パ
ラリンピックとほぼ同じ歴史をもつしょうがい者スポーツの草分け
的な存在です。その特徴は、知的しょうがいのある人たちが、地域
の中で継続的にスポーツ参加ができるプログラムを実施しているこ
とにありますが、SO活動は多くの市民ボランティアに支えられてお
り、また、機会均等と完全参加を具現化したその競技会形式も大変
ユニークであり、画期的なものです。
大学院在学中の2005年、SO冬季世界大会が長野県で開催され大
会は無事成功しました。長野パラリンピックほどの社会的なインパ
クトは与えられなかったかもしれませんが、大会終了後、着実にSO
活動は普及し、現在、45の都道府県にまで広がっておりますし、組
織としても、2006年7月、「認定NPO」の認定を受けることができ
ました。行政主導であったしょうがい者支援のあり方に一石を投じ、
市民活動として実践しているSOは、既存のスポーツ活動の概念や枠
を超え、知的しょうがいのある人たちはもちろん、多様な人々をエ
ンパワーする活動であるといえます。私は研究科での学びと論文作
成により、仕事だけでは気づくことのできなかったSOの有益性を検
証し実感することができましたが、今後も実践の場を生かした研究
を続けていきたいと思っています。
●経歴と修士論文テーマ
西南学院大学文学部国際文化学科卒業。
2005年3月立教大学21世紀社会デザイン研究科修了。
(株)ミキハウスに6年間勤務した後、1995年、当時熊本
市で創設されたばかりのスペシャルオリンピックス日本
に勤務することになり、SO活動を通じ、知的障害のある
人たち、そしてNPOと出会う。
2001年からは東京勤務となり、主にファンドレイジングを中心とした渉外を担
当している。 修論テーマは「障害者スポーツの社会的可
能性―共生社会への架け橋となる知的障害者スポーツ活動の考察―」
|
| |