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Vol.9 [2007-07-12発行]  PDF版

●[Interview]ホームレス支援、「ビッグイシュー日本」の挑戦(佐野章二 代表)
●キャンパスの声・在校生紹介
●新任教授
●各ゼミ紹介
●21世紀社会デザイン研究科 公開講演会開催
●CSRインターンシッププログラム
●修了生ら4人、地方統一選で躍進/21世紀社会デザイン研究学会のご案内
●[Schedule]行事予定/編集後記

Vol.8 [2007-04-11発行]  PDF版
Vol.7 [2006-11-15発行]  PDF版
Vol.6 [2006-03-15発行]  PDF版
Vol.5 [2005-08-31発行]  PDF版
Vol.4 [2004-12-20発行]  PDF版
Vol.3 [2004-07-31発行]  PDF版
Vol.2 [2004-01-31発行]  PDF版
Vol.1 [2002-09-20発行]  PDF版

『Social Designer』Vol.1は、PDFファイルでご覧ください

川端英子さん (5 期)

川端英子さん 株式会社ユニクロ法務部CSRチーム「ユニクロボランティアクラブ事務局」。入社6年目。現在は社会貢献、環境活動を担当する。社会人学生として大学院での勉強を仕事に活かしつつ、業務上の気づきを学びにフィードバックする日々を送る修士課程2年生。
 私が21世紀社会デザイン研究科に入学したのは、現在ユニクロのCSR部門に属し、社会貢献や環境活動を担当するようになったのがきっかけです。現在の業務に役立つ勉強をしたいと思ったからです。21世紀社会デザイン研究科は教授陣も様々なバックグラウンドをお持ちの方が多いのも魅力ですが、それ以上にともに学ぶ学生のみなさんのキャリアも様々なのがとても刺激的です。そしてみなさんお仕事を持ちながら一人一人世の中や社会のこと、よく考えている方が多いと思います。私も負けていられないなと思う毎日です。私の場合は、学んでそれが実践できる環境にあるので非常に役立っています。私の研究テーマは社会貢献活動の発展による21世紀型のCSR活動実践についてで、自社の事例を通じ、研究したいと考えています。将来は現在のNPOの長所も弱点も見極め、理論と実践を重ねた上、仕事を両立しながら自分のNPOを立ち上げるのが目標です。


工藤健夫さん (6 期)

工藤健夫さん 1952年東京生まれ。立教大学経済学部経済学科卒業後、1976年株式会社博報堂入社。大手企業のマーケティングCM製作・イベント企画運営などに携わる入社16年目に退社。赤坂に洋書を扱うブックカフェ「ハックルベリー」を開業。フリーランスのイベントプロデューサー兼ティレクターとして、全国各地で開催される博覧会等の事務局常駐スタッフを歴任し、まちづくり・まちおこしに奔走する。その後東京に戻り、博報堂企画業務局のアカウントディレクターとして勤務しながら、2006年9月、新しい市民大学としての生涯教育を目的とした「特定非営利活動法人シブヤ大学」を設立。現在に至る。
 きっかけは、おととしの秋に会社の後輩からもらった1枚の名刺でした。そこには、某大学大学院の文字。何、そんな大人の遊びがあるわけ?!と、ものすごいショックを受けました。「社会人大学院はいろんな人がいるのでネットワークも広がるし面白いですよ」と活き活きと話す後輩を見て、これは僕も行くっきゃない、と心の中で即決していました。  ちょうどその頃、僕は「シブヤ大学」を設立するための準備プロジェクトを立ち上げたところで、NPO法人化をめざし、ああでもない、こうでもないといろいろと勉強をしていたのですがなかなか難しい。試行錯誤しながら立ち上げたものの、今度はそれを継続していくための仕組みづくりはどうしたものか。そういった分野のことが学べる大学院はないかと探し始めたら、なんと母校の立教大学に21世紀社会デザイン研究科というのがあることがわかり「ここだっ!」と06年の秋には受験をしていました。
 僕はもともと年齢や性別、職業などを越え、上も下も横も含みいろんな人たちとコミュニケーションすることが大好き。いろんな「場」の人たちとのつながりは、いくらでも広がっていくじゃないですか。とくに若い人たちとエネルギー全開で何かに取り組むのは楽しいですね。
 人生を、僕はおおよそ10年ごとに見直すようにしているんですが、最初の1O年(正確には16年間)は博報堂を退社して起業。次はイベンターとしての地方行脚。そして3回目の見直し期が「NPO法人シブヤ大学」の設立と21世紀社会デザイン研究科への進学になりました。いずれも、この仕事や活動で世の中変えられるかも、という思いがあっての転身。残念ながら代理店時代は、結果的にはクライアントの主義主張に振り回されただけだったような気がしますが(笑)。イベントはいいですよ。それこそ地元の名士から商店街の方々や、若者のボランティアまで、いろんな人がいっしょになってイベントの成功に向けて活動する。そういうエネルギーが生まれる「場」が好きなんです。
 「シブヤ大学」を立ち上げた理由でもあるんですが。このところなんかみんな、特に今の若い人たちの遊び方がおとなしいですよね。あまり将来の世の中に期待が持てない時代ですが、そんな時代だからこそ、いろんな「遊びと学び」を教えてあげることで、少しでも風通しのいい社会になればいいなあ、と思ったわけです。
 「シブヤ大学」は「遊びと学び」を教える新しい市民教育。言葉が悪いんですが、「食えないNPOなんてくそ食らえだ!」と思ってるんです。一般の企業に勤めている人よりも高い給料がもらえて若者がカッコイイと思うNPOを目指しています。
 でも、先日教授に、工藤さんの研究計画書はテーマが壮大過ぎて本が1冊書けそうだけど、修論は2年間で研究しなくちゃいけないんだよ、と言われ、さっそく書き直しです!(苦笑)。


岡野厚子さん (6 期)

岡野厚子さん 「1954年、埼玉県生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。'91年に、岡野あつこの離婚相談室を設立。自身の豊富な経験を活かした丁寧なカウンセリングと、的確なアドバイスで多くの相談者から信頼を集めている。離婚相談については「後悔しないこと」をモットーに、さまざまな手法を用いたカウンセングを行う。現在、NPO法人日本家族問題相談連盟理事長。また、2006年4月より、離婚カウンセラー養成スクールを開校、後進の指導にも力を注ぐほか、総台的なライフアップ・アドバイザーとして活躍中」著書も20冊以上にのぼり、近著としては『離婚なんてもったいない!』(ゴマブックス)、なとがある。『All About』(http://allabout.co.jp)離婚ガイドとしても活躍中。
  21世紀社会デザイン研究科で学ぶようになり、はや数ヶ月。新しい環境と出会いの中、自分自身のモチベーションが想像もつかなかった高まりを見せていることに、今、私自身が驚き、そして興奮しています。
 この研究科に興味を持ったそもそものきっかけは、北山晴一先生の、「一人ひとりの幸せが社会の幸福につながるシステムを大胆に提案できる構想力と自信を身につけてほしい」という言葉。それはまさに私が従事してきたこれまでの活動と合致するものだと感じたのです。
 私は、遡ること16年前に離婚した際、その逆境をバネに自らの経験を活かした離婚カウンセリングルームを立ち上げました。そして、離婚問題に悩む人たちにとって最善の解決方法を共に考えるカウンセリング業務を基盤に、再婚希望者のためのネットワークの構築、16年間のカウンセリング経験から得たノウハウをもとにした後進の育成、および特に女性の自立の一助とすべく開設した「離婚カウンセラー養成スクール」の運営など、離婚問題という側面から人の幸せと充実した生活、および女性の社会的自立について取り組んできました。
 当初このような分野はまだ確立されておらず、私自身がパイオニア的存在だと自負しています。また、離婚を歴とした社会問題と捉え、その公的な受け皿の充実も必要との思いから、NPO法人・日本家族問題相談連盟を立ち上げ、無料相談室や、電話・メールでの相談窓口等の開設を推進してきました。そして今後は、「21世紀における豊かな家庭環境のデザイン」を研究のメインテーマに据え、これまでの経験に加えて、この研究科での院生生活を通じて学ぶことや、新しいつながりの中で得たインスピレーションを大事にし、更なる広がりを持つ将来的なヴィジョンを打ち立てていきたいと思っています。この16年間、自分のノウハウを提供してきた生活でしたが、学ぶ側として自分の中に新しい風が入ってくる感覚は、本当に新鮮です。


吉原喜三久さん (6 期)

吉原喜三久さん 1937年、福島県生まれ。立教大学経済学部経済学科卒業。山一證券株式会社勤務を経て、1967年に故郷の塩川町役場へ奉職。1994年、町民からの出馬要請を受けて、町長選に立候補し、初当選。自信の政治信条である「清潔・誠実・公正・公平」を基本に、「町民総参画・総参加の思いやりのある町政」を掲げ、各種施策を展開。以後、2006年1月の喜多方市などとの合併で退任するまでの3期12年間、町長職を務め、今年5月には「地方自治功労者」として福島県知事表彰を受賞。修士論文テーマは「21世紀社会デザインと地方自治」。
 私は立教大学を卒業後、山一證券での民間勤務を経て、生まれ故郷の塩川町役場に勤めました。以来26年間、地方公務員として民間企業での経験を生かしながら、「町のあるべき姿」について追求してきました。そうした姿勢が評価されたのか、町民からの後押しを受けて、1994年、塩川町長に就任。以後、塩川町が会津北部にある「喜多方地方5市町村」の合併で喜多方市となり、退任するまでの3期12年間、「清潔・誠実・公正・公平」を政治信条に、住民福祉の向上や町勢の進展に努めてきました。
 私は町長の退任後、これまでに培った地方自治の経験を生かし、「何か人の役に立てることはないか」、「地域社会に還元できることはないか」と模索していました。そんな折、立教の広報誌で、母校の大学院に「21世紀社会デザイン研究科」があると知りました。しかも私の関心事であり、社会の要請でもある「コミュニティデザイン学」「危機管理学」「社会組織理論」の3領域を学べる研究科であるとのこと。人生80年時代、「まだまだ心身ともに若い、これは私のためにある大学院ではないか」と感動を覚えて受験し、幸いにも合格することができました。
 私の研究テーマは「21世紀社会デザインと地方自治」です。それは長年地方自治体に携わる中で、私は「地方分権よりも、むしろ『地方主権』の時代ではないか」と提唱してきたことが背景にあります。現在の地方自治体を取り巻く環境は、三位一体改革等で非常に厳しく、苦渋の選択の中で市町村合併の道を選ばざるを得ないなど、先行きは実に不透明です。私はこれまでの経験を踏まえ、これらを検証・再評価しながら、理論的に体系付け、「21世紀社会における地方自治のあるべき姿」を明確にデザインしたいと考えています。
 とは言え、実に46年ぶりの学生生活。初めは戸惑いもありましたが、新たな友達もでき、今は楽しく通学しています。まさに青春がよみがえった気分です。母校のキャンパスには新しい建物が建ち、学生数も増えるなど昔とずいぶん様子が変わりましたが、立教らしい自由で温かい、アットホームな雰囲気は当時のままです。この学び舎で一流の先生方と多才な友達に囲まれながら、所期の目的を達成するよう努力したいと考えています。