指揮:上野 正博
神奈川県生まれ。東京藝術 大学音楽学部指揮科卒業。同大学院音楽研究科指揮専攻修了。
‘94年、東京国際音楽コンクール・指揮部門にて「入選」。‘96年、ベルリン芸術大学に留学。その後、「ベルリン・ドイツ・オペラ」の指揮研究員として研鑽を重ねる。
‘98年、ミトロプーロス国際指揮者コンクールに最高位(1位なし 2 位)入賞を果たし、併せて「ミトロプーロス・ゴールドメダル」を授与される。
今までに、東京都響、読売日響、東京フィル、東京響、東京シティ、新日本フィル、神奈川フィル、群馬響、名古屋フィル、古屋フィル、京都市響、広島響、札幌響、九州響、関西フィル等を指揮し、好評を得てきた。
また、ドイツの名匠 G. アルブレヒトに直接指名される等、オペラスタッフとしても経験を積み、自らも、多くのオペラを指揮している。
海外では、2000年に国立ワルシャワ・フィル定期公演、ウィーン室内管のオーストリア・ツアーを指揮してヨーロッパ・デビュー。地元紙にも「的確な棒さばき」と評価された。‘06年には、ラボラトリウム国際現代音楽祭(ワルシャワ)に招聘された。
テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW 」に出演。活動の幅を広げている。現在、東京藝術大学大学院、洗足学園音楽大学大学院及びフェリス女学院大学講師。

※ 諸事情により、指揮者が変更となりました。




チェンバロ/オルガン:大藤玲子
東京藝術大学音楽学部ピアノ科卒業。
1985年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研修員として西ベルリンに留学。レースナー教授の下、伴奏法等学ぶ。1995年に3ヶ月、文化庁特別派遣芸術家在外研修員としてミュンヘンに留学。 トリムボルン氏のもと、ワーグナーについての伴奏演奏、指導法等を学ぶ。
(財)東京二期会、(財)日本オペラ振興会、新国立劇場において、コレペティトアとして多くのオペラ公演に指導者として参加し、レチタティーボ・セッコのチェンバロ奏者として公演に参加している。
また都響、読響等のオーケストラの演奏会形式オペラや声楽を伴う公演にもチェンバロ奏者として携わっている。オペラ、歌曲のレパートリーは古典から近代まで多岐にわたる。 国内外の一流指揮者、声楽家との演奏経験を生かし、日本歌曲、ドイツリートのコンサートの伴奏、室内楽、また後進の指導と幅広く活躍している。
現在、東京藝術大学、昭和音楽大学、新国立劇場オペラ研修所、各講師。




ソプラノ:佐竹由美
香川県出身。東京藝術大学声楽科卒業、同大学院博士課程修了。大学在学中より東京芸大バッハカンタータクラブに在籍、小林道夫氏に薫陶を受ける。東京藝大メサイア公演のソリストとしてデビュー。学部を首席で卒業し、皇居にて御前演奏の栄を授かる。第53回日本音楽コンクール第2位受賞、同時に最優秀者に贈られる福沢賞受賞。1985年より国際ロータリー財団奨学生としてイタリアへ留学、L・グアリーニ、V・ボッローニ氏に師事。シュトゥットガルトにてバッハを中心とした宗教作品をA・オジェー、H・リリング氏に師事。ノバラ市国際声楽コンクール第2位入賞、カルロ・ゴメス賞受賞。1988年第8回バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)第4位入賞。
アメリカ芸術歌曲等のコンサート活動をはじめ、現代作品においても作曲家諸氏から絶大なる信頼を得て数多くの新作初演を行う。その確かな技術に支えられた透明感のある美声と洗練された歌唱が最大の魅力で常に高い評価を得ている。オペラにおいても二期会『魔笛』『フィガロの結婚』『エジプトのヘレナ』『ダナエの愛』、東京室内歌劇場『オルフェオ』『水車屋の娘』などに主要キャストとして出演。近年はテェスティ、ヘンデル、パーセルなどのバロックオペラにも出演し、好評を博す。2009年文化庁芸術家在外研修員(ニューヨーク)。 現代音楽作品、日本歌曲を中心としたプログラムのコンサートにも数多く、国内外からも評価が高い。
2011年9月11日はリバーサイド大聖堂にて、‘東日本大震災復興支援&9.11米国同時多発テロから10年日本・アメリカ合同チャリティコンサート’として、モーツァルト「レクイエム」ソプラノソロに出演。英米歌曲シリーズとしてメノッティとバーバーを演奏するリサイタルシリーズも好評を博している。 ソロアルバム「A Lei 〜あなたへ」「A Singing Bird 〜歌う小鳥」がある。よんでん文化振興財団芸術文化奨励賞受賞。国立音楽大学、愛知県立芸術大学講師。二期会会員




アルト:山下牧子
香川県出身。広島大学教育学部を経て東京藝術大学大学院に学ぶ。第10回奏楽堂日本歌曲コンクール、第70回日本音楽コンクール声楽(オペラ部門)入選。第1回東京音楽コンクール声楽部門第1位。第72回、第73回日本音楽コンクール共に第3位入賞。平成27年度よんでん芸術文化奨励賞受賞。 2004年新国立劇場『カヴァレリア・ルスティカーナ』ローラ、05年新国『ルル』では3役に出演。東京二期会には2005年『椿姫』フローラ、ニューウェーブオペラ『ジュリアス・シーザー』タイトルロール、07年『コシ・ファン・トゥッテ』(宮本亜門演出/文化庁芸術祭大賞受賞)ドラベッラ等を演じる。新国立劇場ではその後も、『カルメン』メルセデス、『サロメ』ヘロディアスの小姓、『軍人たち』シャルロッテ、『ヴォツェック』(バイエルン州立歌劇場との共同制作)マルグレート、『アンドレア・シェニエ』ベルシ、『リゴレット』マッダレーナ、『死の都』ブリギッタ等、多数出演しており、また『鹿鳴館』や『沈黙』でも存在感を高めている。『蝶々夫人』スズキ役は、新国立劇場、東京二期会でも再演を重ね、本年2017年も両劇場でこの役を演じる。 2012年日生劇場開場50周年・読売日本交響楽団50周年・二期会創立60周年、日本初演の『メデア』(アルベルト・ライマン台本・作曲)クレオサも高い評価を得ている。東京二期会でも、2011年オランダ・ネザーランド・オペラ及びスウェーデン・エーテボリ・オペラとの共同制作『サロメ』ヘロディアス、2014年アン・デア・ウィーン劇場との共同制作で『イドメネオ』(新制作)イダマンテ、2016年『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネと主要な役で出演が続く。2016年N響定期『カルメン』(コンサート形式)フラスキータ、2017年4月三河オペラ『トロヴァトーレ』アズチェーナも記憶に新しい。コンサートでは、古楽をはじめドイツ・日本・フランス・英国歌曲も高い評価を得ている。2014年にはNHKニューイヤーオペラコンサートにも出演。国内主要オーケストラと多数共演している。 二期会会員






テノール:小貫岩夫
北海道出身。同志社大学卒業後、大阪音楽大学首席卒業。文化庁オペラ研修所第11期修了。飯塚新人音楽コンクール声楽部門大賞(文部大臣奨励賞)をはじめ、数々のコンクールで優勝、入選する。読売新人演奏会に出演。音大在学中の95年、堺シティオペラ『魔笛』タミーノ役に抜擢され、テオ・アダムら世界的歌手と共演し、デビュー。この成功により、ドイツ・ケムニッツ市立歌劇場から招聘を受け、96年同役で出演し、地元紙より好評を得る。98年より文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノへ留学。新国立劇場には2000年、『サロメ』(若杉弘指揮)に出演、その後も、新国立劇場、二期会を中心に数々のオペラに出演。これまでに『忠臣蔵』岡野金右衛門、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ダーフィット、『鳴神』(市川團十郎演出)白雲坊、06年『コジ・ファン・トゥッテ』(宮本亜門演出・文化庁芸術祭大賞受賞)フェランド、07年『魔笛』(実相寺昭雄演出)タミーノ、『トゥーランドット』ポンなどを演じる。またブリテン『ねじの回転』のプロローグとクィントなどで新国小劇場に出演する他、びわ湖ホール、兵庫県立芸術文化センター、日生劇場へも度々出演している。09年には、ワーグナー『パルシファル』のタイトルロールを見事に演じ新たな境地を開いた。2010年東京二期会『魔笛』タミーノ、2013年二期会創立60周年『こうもり』新制作(大植英次指揮、白井晃演出)アイゼンシュタイン、11月に日生劇場『フィデリオ』ヤッキーノ、2014年『チャールダーシュの女王』エドウィン、2015年兵庫県立芸術文化センター『椿姫』ガストン、2015年『ウィーン気質』ツェドラウ伯爵と出演が続く。若々しい美声と豊かな表現力を持つ貴重なテノール。コンサートでは、04年マルコ・アルミリアート指揮、読響による歌劇『道化師』(演奏会形式)などで高い評価を得ており、「第九」「メサイア」「レクイエム」(ヴェルディ、モーツァルト)にも実績がある。NHK-FM「名曲リサイタル」にも出演。本年夏にCD「ふたりのしらべ」をリリース。二期会会員




バリトン:久保和範
香川県出身。東京藝術大学、及び同大学院修士課程独唱科修了。 文化庁オペラ研修所修了。平成7年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに留学。 第1回ヴォーチェブリランテコンクール第1位優勝。兵庫県知事賞受賞。第6回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位入賞。木下保賞受賞。 オペラ『コシ・ファン・トゥッテ』のグリエルモでオペラデビュー後、『魔笛』の弁者、『ドン・ジョヴァンニ』のレポレッロ、『フィガロの結婚』タイトルロール、『メリー・ウィドウ』ダニロ等で出演。新国立劇場には、1997年オープニング『建・TAKERU』に稲置役で出演以来、『天守物語』『沈黙』『リゴレット』『トスカ』『光』『幸せな間違い』『俊寛』『ドン・ジョヴァンニ』『ピーター・グライムス』『夕鶴』と連続して出演。二期会公演においては、宮本亜門演出『ドン・ジョヴァンニ』にレポレッロ、『フィガロの結婚』タイトルロール、『天国と地獄』ジュピター、『蝶々夫人』シャープレス、『ウィーン気質』ギムデルバッハなどに出演。充実した艶のある美声と華のある演技で好評を博した。そのほか、佐渡裕プロデュース兵庫県立芸術センターオペラ『こうもり』ファルケ、『セビリアの理髪師』バルトロ、『椿姫』ドゥフォール男爵などを演じている。 コンサート歌手としてもNHK交響楽団定期公演「天地創造」、2017年秋のN響スペシャル/モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」(演奏会形式)マゼット、読売日本交響楽団/モーツァルト「レクイエム」などのバス独唱をはじめ、都響、東響、東フィル、大フィル、札響、等の主要オーケストラにソリストとして客演、高い評価を得ている。CD「久保和範日本愛唱歌集」をリリース。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHKテレビ「BSクラシック倶楽部」「N響アワー」「名曲アルバム」「ニューイヤーオペラコンサート」NHK-FM「土曜リサイタル」「日曜クラシックスペシャル」「名曲リサイタル」等放送にも度々出演している。京都市立芸術大学准教授。二期会会員




合唱:立教大学グリークラブ
立教大学グリークラブは、1923年の創部以来、伝統と歴史を重ねてきた合唱団であり、現在所属している団員は120人を超えます。当団が今日まで充実した活動を続けてこられましたのは、創部にご尽力された故辻荘一先生、名誉部長の皆川達夫先生、部長の星野先生をはじめとする諸先生、諸先輩方のご指導、そして団員一人一人の音楽に対する熱意があってこそのものと思います。グリークラブは、春の四大学女声合唱ジョイントコンサート、東京六大学合唱連盟定期演奏会、夏のグリーフェスティバル、秋の定期演奏会など、一年を通じて演奏会を中心とした活動を行っております。その締めくくりとして、メサイア演奏会に今年も参加できますことを 団員一同嬉しく思っております。また、今年度から当団男声のボイストレーナーとしてお招きした小貫岩夫先生と、更なる団の発展に団員一丸となって邁進してまいります。聖歌隊や交響楽団、一般合唱者の方々とともに創り上げる本日の演奏が、皆様の心に響くことを願っております。(第55回パンフレットより)


合唱:立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊
立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊は、歌をもって神を賛美することを目的に1919年に創設されました。主日礼拝や金曜日の始業の祈り・夕の祈り、クリスマス礼拝や入学式など、様々な礼拝、式典において奉仕させていただいております。また、毎年春と秋に奉唱会を行い、普段礼拝の中で歌っている曲をお聞きいただいております。この他、学外でのコンサートなど幅広く活動の場をいただき、隊員一同精力的に励んでおります。数年に一度、聖公会発祥の地である英国において教会音楽研修を実施し、現地の伝統であるハイレベルな聖歌隊の奉唱を体感したり、大聖堂にてコンサートを行ったりと、大変充実した経験をさせていただいております。この研修を通じて得た学びを、隊員それぞれが日々の奉仕活動に生かしております。このような活動を経て、今年もこのメサイア演奏会に参加できますことを大変嬉しく思っております。救い主イエス・キリストの誕生を待ち望むこの季節に、その生涯を音楽で表した『メサイア』を、今日集まったすべての皆様と分かち合えますことに感謝申し上げます。(第55回 パンフレットより)


合唱:一般合唱参加者
一般参加合唱者は下記の有志者で成り立っています。

  ・グリークラブ・聖歌隊に所属していない現役立教生
  ・グリークラブ・聖歌隊のOB・OGの方
  ・立教学外の方

募集期間は例年、7月〜9月となっています(抽選)。


オーケストラ:立教大学交響楽団
立教大学交響楽団は1920年(大正9年)に発足して以来、第2次世界大戦による活動停止などの激動の時代を経て、今日までその伝統と音楽を受け継ぎ、今年で創立97年を迎えました。今年で創立97周年を迎えた当団の団員は約160名となり、多くの仲間と共に活動しております。交響楽団の主な活動には、年に2回の定期演奏会、同立交歓演奏会、3月に行われる卒業演奏会、そして、この度演奏させて頂く、毎年12月のメサイア演奏会活動があります。
今年度は記念すべき55回目を迎えることができ嬉しく思うと同時に、長年様々な団体と音楽を通して交流しながら、合唱付きの大曲を演奏出来ることを幸せに思います。このような伝統ある演奏会があるのは立教大学の大きな特徴であり、喜びをかみしめながら精一杯演奏させて頂きます。最後になりますが、指揮者やソリストの先生方をはじめ、多くの方に支えられながら本日まで練習を積み重ねることができました。感謝申し上げます。(第55回パンフレットより)