○チルワ湖
 魚の生産だけを見れば、マラウィ湖の南部のチルワ湖(写真c)も侮れない。マラウィ全体の漁獲の20パーセントを占めるという。この湖はお盆のように浅い湖で表面積は600平方キロメートルあるが、深さは4メートルほどしかない。本来は「沼」と表現すべき水深かもしれない。チルワ湖から流出する河川はなく、湖面の面積は年毎に大きく変化する。チルワ湖の北にあるマラウィ湖、マロンベ湖は大地溝帯にできた深い湖で、チルワ湖とはまったく構造が異なっている。



写真c
ゾンバ高原からチルワ湖を望む。湖に大きな島が浮かぶ。手前右側にゾンバの町のはずれが見える。
2000年撮影



チルワ湖は生産性が高いが過剰な漁が問題になり、半年近くの禁漁期間が設定された。また、チルワ湖の東側はモザンビークになっているので、モザンビーク漁民との軋轢もある。
この湖は周囲が水草に囲まれ、マラウィ湖のように泳ぐような場所もない。それよりも水鳥が多いことで知られ、貴重な湿原としてラムサール条約にも登録されている。





○養殖の試み
ゾンバ周辺で魚の養殖の試みが日本の援助でなされている(写真d)。すでに1995年から継続しているプロジェクトで、マラウィの在来の魚を選んで、それを農民が自分の池で養殖し、販売することを目指している。マラウィ全体では2000種類も魚がいるらしい。その中のどの魚を選んで、どんな方法で養殖したらベストかを探っているわけだ。

2001年は農作物の収穫が悪く、魚の餌にまわすような穀物の製粉後のかすも、人間が食べるような事態になった。2002年も同様なことが起こりそうだ。したがって、魚の餌として何を想定しておくかも難しい問題だ。いっそのこと人工的に餌を与えないで育てる方法もあるらしい。それはそれで、低密度でゆっくり生育するだけで、一つの方法だ。



写真d
日本の援助による在来種の養殖。
2002年撮影

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