サトレジ川。対岸に温泉宿が見える。おなじく対岸の左手には人影が見える 2004年撮影



大きく見れば、ヒマラヤ山脈の北側に降った雨は東西北の3方向に流れる。ヒマラヤ山脈のつらなりにそって西に流れる川はサトレジ川で、やがてヒマラヤ山脈の南にまわってインダス川に合流してアラビア海にそそぐ。東に流れる川も、インドのアッサム地方で南にまわり、ガンジス川に合流してインド洋にそそぐ。北に流れる水の流路ははっきりしないが、タリム盆地などに流れるのであろう。

シムラから直線距離で北へ17キロメートルほどの小さな町であるタッタパニに行き、サトレジ川の畔に立った。ここは標高650メートル程度である。シムラからの道中は、険しい山と、それを切り開いた畑の光景を楽しむことが出来る。「乗っている自動車の調子が良ければ」という条件付きであるが。私たちの車はこの条件からはずれていたので、シムラへの無事帰着を心配しながらの旅であった。

タッタパニでは貸し釣り竿があるとの情報を得たので、釣りも出来るはずだと判断したのである。実際にはサトレジ川はヒマラヤの雪解け水を集めた巨大な川になっており、川幅も流速も透明度もフライでの釣りをする状態ではなかった(上図)。それでも20分ほど投げてみたが、釣果ゼロであった。

サトレジ川はタッタパニ付近では深い谷を作っている(下図)。ときどき水量が増え、洪水の被害をおよぼすらしい。2000年には水位が30メートルもあがる洪水があり、河畔のホテル、道路、畑に甚大な被害をおよぼした。

シムラがあるヒマーチャル・プラデーシュ州には釣りができる湖もあるようで、また出かけたい。

ちなみにタッタパニには温泉が湧いている。河畔のホテルには浴槽がしつらえてあり、温泉を取り込むようになっている。インド式にパンツをはいたままで入ってきた。ここで喜んで温泉に入っているのは、当日はわれわれ日本人4名だけで、他の白人観光客、インド人は見向きもしていなかった。また、浴槽自体もそんなに整備されたものではなかった。



 
サトレジ川の谷。橋の上を行くバスの大きさと比較できる。 2004年撮影




シムラからの帰路

デリーからシムラまで200キロメートルは鉄道で11時間かけての旅であった。最近はこんなに長時間列車に乗ることもないので、鉄道の旅を楽しんだ。シムラからデリーまでの帰路は飛行機で1時間であった。

釣り竿を機内にかかえて持ち込もうと努力したが、結局、釣り竿は荷物室に入れられてしまった。14名のりの飛行機であったが、乗客室の後ろに荷物室が設けられており、スーツケースなどはここに入れるようになっている。

釣り竿だけでなく、道糸とフライも危険物とみなされそうであったが、フライは手元にとどめることができた。糸は荷物室であった。
インド北部は中国やパキスタンとの国境に近いので、ある程度の緊張感をもってセキュリティの担当者もあたっているようだ。








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タンザニア・インドでの釣行 3/3