選択則をまとめると次のようになる。Jiπi →Jfπfに対して
多重極度EL | E1 | E2 | E3 | E4 | E5 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Γ (MeV) | 6.8 x 10-8 | 4.8 x 10-14 | 2.2 x 10-20 | 7.0 x 10-27 | 1.6 x 10-33 | x A2L/3Eγ2L+1 |
多重極度ML | M1 | M2 | M3 | M4 | M5 | |
Γ (MeV) | 2.1 x 10-8 | 1.5 x 10-14 | 6.9 x 10-21 | 2.2 x 10-27 | 4.8 x 10-34 | x A(2L-2)/3Eγ2L+1 |
この計算は遷移の前後の状態をある軌道を運動している核子と考えている。 γ線の崩壊定数がこの評価にほぼ等しいということはこのような単一粒子状態の描像が 適当であることを意味している。崩壊定数がこの評価よりかなり(100倍程度)大きく なることもある。この場合は多数の核子が遷移に寄与しており、集団運動(回転など) の描像が適当であることを意味している。