戻る


CW受験記

マラウィでの運用でCWを利用するべく、資格試験の受験を計画しました。

計画は単純で、すべての資格試験を受け、どこかにひっかかろうとするものです。

本来はアマチュア無線技師3級→2級→1級+FCC(のどれかのクラス)の順番が正統でしょうが、受験日程の関係で2000年4月2日(1級)→4月9日(2級)→6月に3級とFCCの順番になりました。1・2級は1年に3回の試験しかないので、マラウィ行きの前としては4月が最初で最後のチャンスです。

4月2日の1級試験では無線工学と法規は無事に済みましたが、CWの技術試験では興味深い事がおこりました。
試験は、はじめにA〜Zを聞かせて、音量の調整などをおこないます。続いてHR HR BTを流してから、本文が始まり、約180文字を3分間で書き取らせるものです。A〜Zを聞かせた後で、音量を下げてほしいとの要請があり、下げた音量の確認のためにHR HR BTを使ってしまい、本番の試験ではいきなり本文が始まってしまいました。
私など、HR HR BTがくるつもりで待ち構えていましたので、対応できず、アッと思ったときにはかなりの文字数が流れてしまいました。試験が終了したとたん、「HRがなかったじゃないか」とクレイムの声があがりました。「再試験してほしい」「再試験して、よかったほうを選んでほしい」「すごい緊張の試験なので、もう一度の試験はとてもできない」などの声があがりました。「本日の受験者を全員合格にせよ」との意見さえありました。試験官もすぐに不備を認めましたが、対応はやや不明確でした。はじめは「これから再試験します」と言っていましたが、のちに他の試験官が「不利にならないように取り扱います」と訂正しました。「不利にならない」とは影響がありそうな前半部分の採点に配慮するとの意味だと思いますが、どの程度それをおこなうかは、おおきく裁量が働きます。


私は、緊張した試験の後でややボーっと脱力感にとらわれていました。発言する受験者を「元気があるなあ」と思って見ていました。


対応方法は、その週に通知がありました。CWについて普通どおりに採点して、合格基準に達していなかった者に再試験をおこなうとの内容でした。試験日は平日と日曜の2日から選択し、交通費は試験主催者持ちとの内容でした。指定の試験日に対応できなかった人には不満が残ったかもしれません。HR HR BTなしで本文が来ても充分に書き取りができ、合格してしまった人には、4月末の発表日を待たず、不安を解消する意味で合格を伝えてしまったようです。

私は、CW不合格、無線工学と法規は合格でしたので、4月23日に再試験に行ってきました。4月2日の受験は180人でしたが、多分半分程度はCW合格になったのでしょう。あのコンディションで合格した方には敬意を表します。のこり半分のうち、受験をあきらめた人、日程調整がつかなかった人、少数ながら平日に受験した人がいて、のこりの55人が23日の受験に臨みました。

さすがに23日の試験では事故はなく、あとは結果を待つのみです。私自身は、もし受かれば辛勝、落ちれば惜敗といったところでしょうか。この記事は4月末の結果発表前に書いているのがみそです。首を洗って結果を待ちますが、結果はWEB上では示しません。また、1級と2級を受験して充分にこの手の試験の緊張感を楽しんだので、3級とFCCはやめてもいいと思っています。1・2級とも落ちた場合は、国内ではCW運用の資格がありません。しかし、マラウィでの運用はマラウィの法律によります。むこうでCW運用の受験もあるので、しばらく日本での受験は休憩します。

なお、4月2日の試験は日本国内の各地でおこなわれました。私が受験したのは、そのうちの一つの会場です。CW試験では不備があり、試験官の対応も統一されていませんでした。また、再受験の日程について不満がある受験者もいたかもしれません。しかし、当日の担当者は不測の事態に何とか対応しようと努力している様子がよくうかがえて、私としては好感を持ちました。その後の再受験の通知も速達で来るなど、迅速な対応に努力している様子であったことも記しておきます。














HR:「これから送信します」との合図
BT:本文記号 つまり「これから本文が始まるぞ」との合図でしょうか。


たしかに2分か3分で勝負が決まってしまうので、緊張感がある試験です。受験慣れしていない私は、緊張で途中で手が震えて困りました。
ちなみに1級だと180字の内、95パーセント程度とれないと合格は厳しいようです。