マラウィから西アフリカ各地への旅を計画した。

   西アフリカの主要国は、セネガル、コートジボアール、ガーナ、ナイジェリア、カメルーン、コンゴであろうか。この中で、コンゴは先日、カビラ大統領が暗殺され、内戦も続いているので、除外せざるを得ない。

   まず、マラウィ国内でこれらの国のビザを取得する事が難しい。東南部アフリカ内陸の小国であるマラウィにわざわざ大使館を置いている国は少なく、上記の国は一つもない。日本の大使館もないのですからね(マラウィの日本大使館はある)。

(2008年頃にはマラウィにも日本大使館が開設されるらしい。2007年10月に記す)

   マラウィに大使館があるのは、国境を接している国、植民地時代からの関係があるヨーロッパの国くらいである。それと、台湾政府の大使館がある。マラウィはアフリカで台湾政府を正式に認めているいくつかの国家のうちの一つである(関連記事はここ)。

   マラウィの近辺では、ザンビアのルサカ、タンザニアのダル・エス・サラーム、ケニアのナイロビに、いくつかの西アフリカの国の大使館がある。これらに必要書類を送付する事もできるらしいが、パスポートの実物を送ることは非常に心配だ。先日も、マラウィのDHLのオフィスで火事があったと報道された。客からの書類は無事だと記されていたが。

   ビザ取得の便法として、マラウィ国民はマラウィ外務省で、英連邦のパスポート保持者は英国ハイコミッショナーが代行している国もある。しかし、マラウィに住む日本パスポート保持者はこれらの方法も取れない。
結局、ビザがいらないセネガルと、セネガルでビザが取得できるガーナを旅する事にした。



   東西アフリカを結ぶ航空便は不便である。
1) ヨハネスブルグ(南ア)経由 ヨハネスブルグで一泊→ダカール(セネガル)着が深夜になる。

2) アジスアベバ(エチオピア)経由 マラウィ内(リロングウェ)で出発前日一泊→アジスで乗り換え後、アビジャン(コートジボアール)でも一泊

3) ナイロビ(ケニア)経由 ナイロビ一泊→ラゴス(ナイジェリア)一泊→ダカール着

1)は、初めての土地に深夜到着は好ましくない。3)は、途中2泊は多すぎる。ということで2)を選択したが、結果としてはチケットが取れず、3)になった。

   この場合の問題は、ナイロビ空港でケニアの入国ビザが、ラゴスの空港でナイジェリアのビザが、取れるかどうかである。前者はトランジット用を20ドルで取得し、後者は取得できず、空港内でごろ寝、ということになった。さいわいにもスーツケースなし、手荷物だけの旅であったので、空港内でのごろ寝にも対応できた。

   また、深夜にダカールに着くのを避けるために、1)をやめたわけだが、3)でもガボン航空が9時間遅れで、ダカール着は午前2時を過ぎてしまった。

   上記1)〜3)はアフリカ内を移動する航空便である。一回ヨーロッパ、たとえばロンドンに出る方法をとれば、ヨーロッパで一泊して、スムーズに西アフリカに入る事ができる。ラゴスの空港で1日ボーっとしていたが、たしかにヨーロッパの主要航空会社は入っている。KLM、BA、スイスエアー、ルフトハンザ、エアフランスだ。ただし、高価だ。1)〜3)は、往復、エコノミーで1500ドル前後であるが、ヨーロッパ経由だとその2倍弱、2800ドル前後、である。




   アフリカ大陸全体としてまとまっていこうとする動きはAUに典型的に見られる。さらにアフリカ合衆国構想なども掲げられている。アフリカとしてまとまり、地域内の問題を解決しようとする姿勢は大事だと思う。
アフリカのまとまりには、交通面から見れば、、上記のような不便さあり、改善の必要がある。

   しかし、東西航空便が不便だからといって、それが必ずしもアフリカのまとまりをだめにするとは感じていない。

   スケールは異なるが、沖縄の竹富島を思い出した。13の島からなる竹富町では、相互の島を結ぶ船便よりも、近くの石垣島(石垣市)に行く船便がずっと便利だ。竹富町の島相互の行き来も、石垣島をハブとして使用することがほとんどだし、竹富町役場も石垣島にある。こんな例は、各地にあるだろう。野菜の流通、サラリーマンの通勤、インターネットのバックボーンの取りまわし、などだ。遠回りの経路でも、それが十分に機能していれば充分だと思う。

   これは、けっして現状の、高価なヨーロッパ経由、接続不便・常態的遅延・ビザ発給不便のアフリカ内の便、を肯定しているのではない。もちろん両者とも改善して欲しい。将来の話として、各方向への交通が充分に便利になれば、ヨーロッパ経由であろうと、あるいはアフリカ内の補完的なハブ空港利用でもかまわない、ということだ。「アフリカの統一のためには、アフリカ内に完璧なハブを持ち、交通の要所ができることが必要条件だ」とは思っていない。


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マラウィからの旅