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電気・水道


 

  マラウィの電気は230ボルト、50ヘルツが供給されている。使用量は毎月のメーター検針を経て、2000K/月程度を支払っていた。私は、単身生活、調理には電熱器を使用、ヒーターでの温水利用であった。

  SADCの域内4億人中、20パーセントの世帯が電気の供給を受けているが、マラウィはその中で最低の4パーセントでしかない。マラウィ都市部で30パーセント、それ以外で1パーセントという割合である。都市部でも、半分以上が電気無しで生活していることになる。

  国全体としては、200メガワット程度の発電をしている。ほとんどが、マラウィ湖から流れ出すシーレ川がザンベジ川に合流するまでの急流地帯に設けられた水力発電所で発電されている。モザンビークとの間で電力を融通する計画、北部に火力発電所を作る計画などもあるようだ。

  この200メガワットと言う数字は、たとえば、日本の800×10の6乗メガワットに比べると400万分の1でしかない。
  日本では日常の生活のほとんどの場面に電気が登場している。電気に頼る割合はますます大きくなっているようだ。

  最近の10年間を省みても、以下のような物が常時接続されて、電気を消費するようになっている。コードレス電話、移動電話、インターネット、セキュリティ装置、空調設備、リモコン操作を待機している各種の家電製品。

  夜半に目を覚ますと、以前はマメ電球の明かりか、あるいは月光しかなかった。今は、証明器具のスイッチの場所を示す照明、充電中の電話機のランプ、TAやルーターのランプ、充電しているラップトップPCのランプ、エアクリーナーの動作確認のランプなど、部屋の中に赤、緑のランプが一杯だ。


  マラウィでは、ガスで調理することは一般的ではなく、電気のクッカーが使用される。これは、停電したらさっぱり役に立たない。こんな時は使用人が使っている灯油や薪の炉がうらやましく思えることもあった。

  薪は、調理用の燃料として93パーセントの需要をまかなっていると言われている。

  薪をゾンバ高原から切りだしている光景はよく見かける。森林保護の為に許可証の発行などの措置はとっているようだ。


  水道は、マラウィ全体で5つの水道局がある。各戸にメーターがあり、検針もおこなわれている。ただし、請求書が送付されるのが遅く、数ヵ月前に使用した水の請求がやってくる。月額、数百〜1000K程度である。

  水道料金も、電気料金も滞納が続くと、切られてしまう。水道の場合は、栓を締めるだけでなく、パイプの中間に入っているメーターを回収してしまう。もし、不正に水を得ようとしても、たんに自分で栓を開けるだけでなく、メーターがあった部分を埋める継手が必要になる。

  しかし、悪いことを工夫する人は多く、継手を用意して不法に給水を受けている者が多い。正規に料金を支払っている世帯数に迫るくらいの数(合法的給水の80パーセントとの情報もある)の不法給水があるらしい。

  ブランタイヤの水道局では、そのための損失が3400万Kにのぼっているという。専門の係員を採用して、摘発に乗り出したようだ。

  電気の不法給電は、他の国で、今までも聞いたことがあった。これは、大家が電気の契約をして、メーターを設置する。そのメーター以後で、隣家へ小電力を給電して、料金を徴収するものだ。これは大家の収入になる。メーターには加算されるので、不法ではあるが、電気会社の丸損とはなっていない。

  政府機関の水道料未払いも目に余るようだ。各部局の合計で数百万K、約1年分が未払いになっている。

  大統領が、ゾンバであらたな水道施設のオープニングをしたときにわざわざこれに触れた。つまり「各局はVX(たとえばランドルーザーのVXは1000万円以上するはずだ)などの高級車を不必要に買ったりせずに、水道料を払え」というものだ。あえて大統領が発言するほどの問題なのだ。

  この発言の趣旨は、高級役人の手当てに無駄に金を使っていることへの批判であった。こんなことも実際にあるようであるが、本当に金が無くて、水道料金も支払えない場合もある。これは別項の大学事情で紹介しよう。