マラウィは南北に細長い国だ。南北850キロメートルに対して東西は150キロメートルと、国土は細長く、その東側に抱えているマラウィ湖も南北600キロメートルに東西80キロメートルと南北に細長い。この国と湖は、アフリカ大陸の東を走る大地溝帯にそって位置しているのである。

 

  地溝とは周辺の土地から細長く陥没した地域を示している。

  この陥没した地域は、東アフリカでは、北のシナイ半島を囲むアカバ湾とスエズ湾から続き、紅海を走って、エチオピアのアジス・アベバの東を南下し、ケニヤからタンザニアの北部に到り、ビクトリア湖の南東で終わる(ビクトリア湖は含まない)。また、他の地溝がジブチ付近からアデン湾に向かって形成されている。この地溝帯の陸上部ではアバヤ湖、トゥルカナ湖、エヤシ湖などの多くの湖ができている。

  もう一方でビクトリア湖の北西(ビクトリア湖は含まない)からも地溝帯は南に走り、アルバート湖、タンガニーカ湖、マラウィ(ニャサ)湖などを形成して、モザンビークに到る。

  このビクトリア湖の東西の地溝帯を総称して、東アフリカ地溝帯、あるいはグレイト・リフトバレーという。東アフリカ地溝帯は、幅50100キロメートル、南北の距離は最大に取れば5000キロメートルにも及ぶ。陥没の深さは地域によって大きく異なるが、数百メートルの高度差は珍しくない。したがって、地溝帯の両側の崖の上から地溝帯の谷をのぞくと雄大な景観を楽しむ事ができる場合が多い。

  地溝帯にそって温泉が沸いている場所がある。ここでは入浴を楽しむ事ができる(ここで紹介しています)。また、温泉ではナトリウム塩が析出しており、ウシにこれを食べさせる。

この陥没は現在も広がりつつある。このために地溝帯の底面にできた湖の多くが堆積物によって埋まらず、長期間、一定の生態系を湖の生物に提供している。

 

大きくみると、マラウィは地溝とその西側の山地に位置しているといえる。地溝に出来たマラウィ湖がある東側では、高度が低い。そこから西に向かって地溝帯の崖を登って高度が急に上がり、あとは標高10002000メートルの高原地帯が続く。



上空から眺めたマラウィ湖。手前がタンザニア側、向こうがマラウィ側。
写真の右手が北、手前が東。




  マラウィ湖の湖面(標高
475メートル)がマラウィのほとんどの国土より低いが、マラウィ湖からシーレ川が流れ下っている地域は別である。マラウィ湖の水はその南部のシーレ川から流れくだり、ザンベジ川に合流している。このあたりは標高50メートル以下しかなく、湿原が広がっている。シーレ川が作る湿原とマラウィ湖の間には滝も急流もあり、魚を陸封したり、リビングストンの船の航行を阻んだ。現在ではこの地点で水力発電が行われている。





マラウィ案内の表紙に戻る


マラウィ案内 地理 1