○人口密度の計算

 人口は2000年の推計で1040万人である。国土面積は118千平方キロメートルであるから、単純に割って88.1人/km2が人口密度である。しかし、マラウィの統計局での発表では、1998年に人口9930万人で105人/km2となっている。これはマラウィ湖の面積を除いて計算しているらしい。ちなみに、マラウィ湖の面積は3万平方キロメートルで、その80パーセントがマラウィ、20パーセントがモザンビークとすると、マラウィ湖を除いたマラウィの面積は、11800030000×0.894000平方キロメートルとなる。9930万人を94000平方キロメートルで割り、人口密度は106人/km2となり、ほぼ計算は合う。


 なぜ湖面の面積をわざわざ除いて、一般的でない計算方法を取っているのであろうか。こんな推測が出来る。1)マラウィ湖の面積の比率が国土全体の20パーセントもあり、人も住めないのに分母に入れることに抵抗を感じた。2)前段では湖面の面積をマラウィとタンザニアで配分した。しかし、110で示したとおりタンザニアも湖面の領有を主張している。その決着によってはマラウィ領としての湖面の面積は変化する。したがってこれを除いて面倒を避けた。3)湖面の面積を除けば、人口密度は1平方キロメートルあたり100人を超える。3桁になることで人口密度の稠密さをアピールして援助獲得にもアピールしやすい。


以上はすべて推測であるが、人口密度でもいろいろ思いをめぐらせることは出来るものだ。日本の場合は、竹島、北方領土はどうなっているのだろうか。数値上は影響ないと思うのだが、だれかこだわって計算しているかもしれない。



○南北差

 マラウィをごく大雑把に分けるときは、北部、中部、南部の3州に分ける。統計局の資料から引用すると表のとおりになる。北部がマラウィ国の中では人口が希薄になっていることがよく分かる。自動車で旅行し小用をもよおす時、どの程度気軽に自動車を止めてその動作にかかれるか。持論によれば人口密度100人/km2が境で、これ以上人が多いと場所探しに苦労する。マラウィを南北に旅行する際はこれをしみじみ感じる。


北部の人口が少ないのは、気候条件が悪いとか、災害があったためではない。南部・中部が交通の便や白人の投資などの面で先行し、バンダ初代大統領も北部に差別的にあたったためで、北部も多くの人を養う可能性は十分にある。

 

 


州別の人口密度

面積(km2

人口(万人)

人口密度(人/km2

北部

26,900

123

45.7

中部

35,600

404

113

南部

31,800

457

144

合計

94,300

984

104




国全体として人口密度が人口密度が100人前後なのは、アフリカの国としてはかなり高い。近隣の国はこうなっている。タンザニア−38人/km2、ザンビア−13人/km2、モザンビーク−24人/km2、ジンバブウェ−29人/km2


 州の下は全国が27の郡に分かれている。郡を単位としてみると、人口密度300人/km2以上のところが2郡、200300人/km2のところが4郡、南部を中心に存在する。この値も非常に高い。東・南部アフリカでこの程度の人口密度を持つところは、都市部以外ではビクトリア湖の周辺、キリマンジャロ山の周辺、タンザニア東部のウサンバラ山地、虐殺事件以前のルワンダ・ブルンディくらいであろうか。



 

 


マラウィ案内の表紙に戻る


人 口