私は、南緯5度、東経39度に2004年7月29日 11:40に到達した。

近くの都市はタンガで、ここからケニア国境方面に向かう。タンガ北方13キロメートルから西に向かい、最後は歩いて交点に到達した。この地域に住むのはディゴ人(Wadigo)である。交点は灌木の中であったが、そこに至る路は畑や、休耕地もあり、人が通ることはできた。ここは、行政的にはMagunduro キトンゴージ、Kibafuta 村、Mabokweni カタ、Tanga 郡(district), Tanga 州である。






緯度と経度で地球上の位置を示すことができる。

交点という言葉はいろいろな使われ方をする。天文学では各種の星の軌道が横道と交わる点を示す。数学でも、端点、接点などと区別して交点を定義している。こう並べると難しそうだが、私たちが直感的に思い浮かべるものと変わらない。その他、道路の交点、グラフでの線の交点、などと使用される。

地理学では、交点とは緯度と経度の両方で端数がない地点、つまり、度、秒での表示がゼロになっている所をいう。つまり、360本の経線と180本(後述するように、正確には少し異なる)の緯線が交わる点のことである。この意味での交点は、英語ではconfluenceという。この単語では、川が合流するような地点が、まず始めに想起されるようだ。

地理学上での交点は地球上にいくつあるのであろうか。まず、経線は0度から東経と西経が始まるが、結局地球を一周しているので360本である。緯線は赤道から北緯89度までで90本、南緯1度から89までで89本、合計179本である。360×179に北極と南極の2点を足して、64,442点である。

これらの交点に到達してGPSの表示と周辺の風景を証拠として残し、関係サイトに登録して交点に到達したことを示すゲームがある。これをおこなっているのが交点ハンターと呼ばれる人たちだ。こんな事に精力を費やす人びとがいる北側諸国では、陸上のほとんどの交点が到達の記録済みである。日本でも、緯度と経度が度数の段階で端数がない地点は到達され、さらに10分、あるいは1分の単位での切りが良い地点も登録の対象になっている。ちょうどの地点が、川の中やビルの屋上であったりするので大変だろうが。

タンザニア内には79の交点がある。2004年10月には、この内の10点が攻略の登録済みであった。私は2004年の8月に南緯5度、東経39度の地点に到着し、12月に登録を完了した(。経度で一度は赤道付近では110キロメートル程度で、写真のような0.00001度のオーダーでは約1メートルになる。事実、交点付近でGPSを体の左右に大きく振ると、右と左とでは表示が異なった。実際の登録サイトでは、ここまで厳密にゼロがそろっていなくても、100メートル程度の差は容認されている。たしかに、海上や崖下で同じような作業をすることを想定すれば、ある程度の誤差はやむを得ないだろう。

2005年4月にはタンザニア内の登録は19点になっている。短期間に急激に増えているのは、北側諸国から援助関係で来た人がオートバイでタンザニア国内の交点をハンティングしているためのようだ。

交点ハンティングについて、珍しいところに行って記録を残しておきたい衝動だとほほえましく見るか、あるいは、余裕がある金持ちの道楽であると見るか、あるいは、タンザニア人はすでに多数が行き来している場所に後から刻印だけをするようなけしからん行為と見るか、さまざまな意見が可能だ。皆さんはいかがであろうか。

南緯2度 東経33度の場合



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交点到達