創部90周年を祝して

<開会の挨拶>:

芳川公治:立教大学体育会水泳部OB・OG会会長

昭和42年経済学部経営学科卒業の芳川公治と申します。開宴に会先立ち主催者を代表して一言ご挨拶申し上げます。本日は、週末でなにかとお忙しいなかご臨席をたまわり誠にありがとうございます。

立教大学体育会水泳部は、大正10年、野村憲男大先輩はじめ多くのOBの方々の尽力によって、創部されたと聞いています。創部に大変ご苦労された野村先輩のご子息の野村正憲さんが、この席にご出席いただいております。

創部以来、大正そして昭和にかけて立教大学水泳部は多くのオリンピック選手やトップクラスの選手を多数輩出してきました。そして日本の水泳界を常にリードしていたということでございます。昭和8年には東長崎に50mの立派なプールが完成いたしました。神宮プールが出来たのが昭和5年ということですから、それから見るとかなり早い時期に自前のプールを持てたということです。

以来、昭和41年、私が4年生の春に(埼玉県)新座に新しいプールと合宿所が(でき)移転しました。それまでは、東長崎のプールで練習した先輩たちが全日本学生のシード校として大変すばらしい記録をだし、そして輝かしい伝統を守ってまいりました。しかし、新座に移転して間もなく、大学の入試制度の改革などの問題があって、なかなか強い選手が入ってこられなくなってしまいました。そんなことで、徐々に水泳部の勢力が衰え、長い低迷期に入ってしまったわけです。

一時は、関東学生の3部にまで転落したどん底の時代も経験いたしました。しかし、いまから10年前、80周年を迎えたときには、関東学生の2部4位まで這い上がってまいりました。そして、この10年、新しい入試制度の導入などもあり、徐々に強い選手も入学できるようになって、着実に力を蓄えてきました。この創部90周年を迎えた本年は、関東学生の一部3位というところまで復活してきています。シード校返り咲きの脚がかりができたのではないかという気持ちでいます。

そして、これからの10年、創部100年に向けて、我々としてはシード校返り咲きはもちろん、オリンピクや国際大会にたくさんの選手が出場できるよう、いろいろと問題課題はたくさんありますが、それに挑戦して行かなければならないと思っています。

日ごろ水泳部を暖かくご支援いただいている多くの方々に深く感謝を申し上げるとともに、これからも一層のご協力と支援を、この席を借りて伏してお願い申し上げる次第です。

結びあたり、立教大学体育会、そして水泳部のますますの発展と本日ご臨席の皆々様のご健勝を祈念申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。


 
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