私たち、立教大学手話サークルは、 聴覚障害者とのコミュニケーション手段のひとつとして、手話を学んでいます。 去年、私たちは立教大学武蔵野新座キャンパス学園祭IVYFestaにて 聴覚障害者と聴者のあり方について、多くの方々に考えていただけるきっかけになればと オリジナル脚本による手話劇を上演しました。 「聞こえない」とはどういうことか 聞こえない人々は、そのことについて何を思い、どのように感じているのか また、「聞こえる社会」における不便さとは何なのか・・・。 聞こえない世界を理解したい。 私たちのそんな思いを形にしたのが 手話劇「エリカのために」です。 |
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1999年、IVYFesta当日。天候晴れ。 私たちは、手話をご存じない方のために字幕を用意し、万全の態勢でお客様を迎えました。 が、字幕といっても、長い紙に印刷したセリフを プロジェクターを通して手動でスクリーンに映しだす極めて原始的なもの。 「果たして思いは伝わるのか・・・。」 幕が上がるまでは不安と緊張で全身が押しつぶされそうでした。 しかし、エリカの最後のセリフが放たれた瞬間、会場内には大きな拍手が沸き起こり、 アンケートは感動の声で埋め尽くされていました。 このとき、私たちはようやく 「エリカのために」の成功を確信したのです。 |
そして、2000年。11月。 今年も、エリカが皆様の前に帰ってきます。 今回は、難聴のエリカ、ろうのコトミ、健聴のタクヤに加え 中途失聴者のケントや手話を学ぶ健聴者ミズキといった新たな顔ぶれも登場します。 彼らは、聞こえに関する価値観の違いをどう乗り越えてゆくのか。 互いをどのように理解してゆくのか・・・。 心のぶつかり合いやゆらぎを 切ないラブストーリーを通して、皆様にお伝えできればと考えています。 |
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昨年以上に手話表現はもちろん、演劇としても見応えのある作品に仕上がっています。 パワーアップした「エリカのために2000」にどうぞご期待ください。 今年も字幕をご用意します。手話をご存知ない方も、お気軽にお越しくださいませ。 |