準硬式野球部

〜投手陣〜

(写真は上から片岡、関、濱田)
  春季リーグでは打線に助けられる試合が多く見られたが、秋になると投手陣も本来の輝きを取り戻した。中でも防御率1.50で最優秀防御率のタイトルを獲得した片岡と、チームトップの5勝を挙げた関の先発2本柱の活躍は最大の収穫だったと言えるだろう。
  片岡は昨季3勝3敗、防御率6.55と苦しい思いをしただけに、名誉挽回のシーズンとなった。ベストピッチングは今季最終戦となった法大2回戦。自身も「1番の出来だった」と言うように、5安打1失点(自責点0)の無四球完投勝利。最後の打者を三振に仕留めるとガッツポーズも飛び出し、自らのピッチングで今季最後の試合を飾った。この活躍が響き初タイトルを獲するも「ラッキーなだけ」と謙虚なコメント。「これからは1年間安定した活躍をしたい」と抱負を語った。
  関は1年次の秋から先発のマウンドを任されるも、昨季終了時点で通算0勝。白星に恵まれずここまでを過ごしてきた。片岡の怪我もあり、8月に行われた清瀬杯では先発を任されるなどチームの信頼は十分に足りていた。そして開幕投手を任された早大1回戦。9回を投げ切り念願の初勝利を挙げると、その後は3連続完投勝利と波に乗った。コーナーをつく丁寧なピッチングと右打者の外角に決まるスライダーを武器に最終的にはチームトップ、リーグでも2位の5勝(完投3)と大車輪の活躍を見せた。
  中継ぎ陣の安定ぶりも今季は光った。森(済3)は厳しい場面での登板が続いたが、試合を崩すことなく役目を果たす。長いイニング投げることもできるため、最終学年の来季はフル回転の活躍が予想される。怪我から復帰した濱田(観3)も徐々にマウンドに立つ機会が増え、完全復活もすぐそこかと思わせてくれた。昨季内野手から転向した大野(観3)も出所のわからないフォームからの速球を武器に苦しい台所事情だった投手陣を支えた。ここに長井(営3)や木村(法2)が調子を取り戻し復帰すれば、ブルペンはよりにぎやかさを増すだろう。
  また、投手チーフを務めた西井戸(済4)は「個人の結果よりチームとして勝ちたい気持ちが強かった」と同学年の岡(理4)、小林(康)(コ4)、山口(済4)らとともにピッチングスタッフをまとめあげた。1年生ではアスリート選抜入試で入学した小林(靖)(営1)や甲子園経験もある左腕・寺本(コ1)の成長に期待がかかる。
  先発の両輪に加え、層の厚いリリーフ陣。春季リーグの課題だった投手力に磨きがかかった今季は落ち着いて見ていられる試合が多かった。来季から投手チーフを務める片岡は「もっといろいろな人が試合に出られるよう、投手陣を強化していきたい」と投手陣全体の底上げを目標とする。「野球の8割は投手で決まる」と片岡。この冬の成長次第で来季の順位が決まってくるといっても過言ではないだろう。
(1月5日・伊藤(聖))
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