◇後輩には意識的に厳しく、そして泣かせる◇

―次に、今までで一番嬉しくて応援団に入って良かったと思った瞬間を教えてください

「1年生の時だったと思います。応援団一人一人、あの試合で感動したとかあると思いますが、私の場合は完全に自己中心的で。1番きつい練習を乗り切った後の打ち上げで『自分すごいな』と思って。『俺ってこんなにやれるんだ』と思って。それを教えてくれた応援団ってすごくいいなと思って。達成感にとりつかれていました」

―逆に今、4年生になって、下級生にその応援団の達成感ややりがいを教える立場になっていると思うのですが、なにか意識していることはありますか?

「泣かせることを意識しています。泣くほど感動したらもうやめないです。その点、合宿ではすごく厳しく練習させて、口も聞けないくらい怖い先輩になって。けど、合宿の最後に『よくやった』と言うと彼らは泣くんですよ。やめるギリギリのところで厳しくしていれば、みんな乗り越えた時に泣いてくれるので。そういうものを糧にして彼らは成長します」

―団長として意識的に厳しくしてきた部分はありますか?

「あります。自分が経験してきた感動をこいつらに味あわせてあげないといけないなって思っています」

―その厳しい部分に対して、下級生はついて来てくれていますか?

「結構、気を使ってやっていて、ついて来なかった時はムカつく時もありますけど、それでもよくやっていますよ、彼らは。はっきり言って僕らは、訳分からないことをやっていますから。それでもついて来てくれているって思います」

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