◇団祭「十字の下に」は最後の青春◇ ―過去に3回、下級生として舞台に立っていますが、下級生で迎える「十字の下に」と最高学年として迎える「十字の下に」の違いを教えてください 「今までと決定的に違うのは、僕らが送り出される側で後悔を残せないということです。私自身、今思えば腐っていた時期があって、もっとやっておけばと思うことがたくさんあります。そういう後悔は残さないように、間違いなく社会人になって泣くほど仕事をすることはないと思うので、これが最後の青春だなと思って全力でやります。あと、下級生をしっかり練習させて、育てて、あいつらをしっかりした形にして来年を任せる。あいつらを本気に練習させて、あいつらも本気になって応えてくれて、引退することが目標です」 ―団長は、下級生の時は「十字の下に」に向けてどのような思いで取り組んでいましたか? 「やっぱり、先輩は怖かったですが、そこまできたら感謝しかなかったですね。先輩を『男』にして送り出してやろうという気持ちで、毎日毎日練習していました。そうやって、やっていけば自分にも返ってくるし、それを目標にして下級生の時はやっていました」 ―応援団にとっての「十字の下に」の位置付けを教えてください 「あれは、もう自己満足です。誰かを応援している訳ではないし、どんなに適当な演舞でも、素人目で見れば良くやったとなるでしょう。あれはもう完全に祭りです。団祭「十字の下に」。『先輩を最後に祭りで盛り上げて送り出してやろう。一つの区切りをつけるために、みんなで思い切って練習して、最後応援団だけのステージやろうぜ』ってそれが団祭です」 「各体育会と同じように、応援団も4年間やってきて、いろいろあってここに来ている。最後俺らだけのステージだけど、みんなで盛り上がって欲しい。楽しみにして欲しい。「十字の下に」を見てどうなってくれって言うのではなくて、まあ最後みんなで盛り上がろうぜって感じですね」 ―最後に今まで4年間一緒にやってきた同期に向けて何かメッセージはありますか? 「一言『ありがとう』は言いたいですね。私は自己中心的な人間だったんですけど、『みんなでこそやれることもある。俺一人で応援団やっていたら何もできなかっただろうな。やっぱりみんながいたからだな』って思っていて4年間いろいろありましたが、感謝しています。あいつらのおかげで苦しかったけど、淋しくなかったと思います」 (12月10日・取材/編集=小原覚)
◆第五十一回立教大学体育会応援団 団祭「十字の下に」◆◆
12月14日(土) 立教大学タッカーホールにて 開場15時30分/開演16時 |