単独段外の部 第5位 黒田萌(観2)

―初めての全日本で5位入賞という結果について
やってきたことが実を結んだかなという感じです。
―全日本に向けていつ頃から練習されていた?
春学期終わりの納会で組み合わせが新人・全日本ともに発表されて、6月末から7月くらいですね。
―部内選考を突破しての出場だったと思うが
去年自分が部内選考に敗れて全日本に出られなかった身なので、後輩に対してかける言葉はないです。部門が部門だったので結局自分の中でも目指すところ、ゴールがあんまり見えなくて。プレッシャーを感じるというよりは、自分の中の目標が見えないことにただただ焦っていましたね。
―目標が見えないとは
例えば組演武だったら1年生からやってきたので、なんとなく二人の息が合っている中で美的要素とか表現とかはつかめているんです。どういう風にすれば美的要素が出るかとか、自分の中でも目標としている所とかあるし。 でも突然、全日で単独演武出てくださいって言われると何も準備していないので、本当に気分としては、入部したての状態でいきなり単独演武で大会出てって言われた感じなので、もう一回1年生の前期からやり始めていたような単独演武の研究も6月、7月頭から大会までの期間の間でやらなくてはいけないし、やりつつも自分の単独演武の技術も上げていかないとだしなので、果てしない道のりで、果てしなさすぎてちょっときつかったですね。
―初めての単独演武への挑戦ということで先輩方やOB・OGさんからご指導を頂いたりした?
立大は単独演武は全然できないので、一人だけ高校からやってきた方だと経験あるとか入賞されている方もいらっしゃるので、もう本当に2,3人くらいにしか聞けない。あとは本当に自分で考えるしかなかったですね。自分で動画を見て研究して。そういうところも大変でしたね。
―本番の演武の満足度を点数に表すと
予選は10ですね。ガチガチに緊張して何も出せなかったので。ちょっと悔しい思いをしたんですけど、おかげさまで予選通過できたので本選ではただ肩の力を抜くことしか考えずにやったら80くらいはできました。気分的に。
―組演武と違ってコート上に自分ひとりしかいないというのは緊張感が違う?
違いますね。
―黒田さんにとっての憧れの存在は
さっき話に出た、私が1年生のときに基礎からの指導をしてくださった、当時主将の鳥居先輩に憧れています。技術もさることながら人間性というか。やっぱり一番大事な時期にお世話になったというのもあるんですけど、先輩の接し方とかお人柄とか全部含めて「先輩としてあるべき姿」という面で憧れますね。
―今年2年生になって、先輩から学んだことで何か還元していることはあるか
もちろん最終的に鳥居先輩のような先輩になれたらというのはあるんですけど、まず自分の中でどういう立ち位置であるべきなのか、後輩に対してどう接していくべきなのかとか、後輩にとってどんな存在であるべきなのかというのはまだ不安定な状態で。そこを固めてからコツコツといきたいので。とりあえずまずは鳥居先輩を憧れつつも、自分の中で定めている時期です。
―今の4年生はこの大会で引退だったが4年生の代について
技術的に優れている方が多い代で、今回も好成績出されていた方もいらっしゃるし、技術だけでなくてお世話になった方もいらっしゃいます。
―4年生が抜けて新体制になっていくと思うが
部の雰囲気は毎年変わるんですけど、私は私でいろいろ思う所もあったりするので。そういう所を周りに流されずに固めていきます。br> ―ご自身の今後の目標は
もちろん技術を高めることはそうなんですけど、本格的に先輩としてどうあるべきかとか、後輩指導とかもぼちぼち考え始めていきたいですね。将来的に幹部になって、下級生あるいは新入生を育てていかなくてはいけないので、やっぱりそういう所も、自分の技術を磨くだけじゃなくて後輩にどう還元できるのかっていうのも考えていきます。
―演武の面での具体的な目標は
まだ級拳士なので次から有段者の中に入るんですが、やっぱりまだ準備の段階ですね。二段以上の部で入賞できればもう万々歳かなっていう感じで。今まで学んできたことは、有段者の中では通用しない部分があると思うので、そこを取捨選択して新たにどれくらい自分で得ていくことができるか。これからは有段者の中でも通用する技術というのは身につけていきたいです。
―級との大きな違いはあるか
やっぱり級と段ってすごく大きな壁があって。級拳士は丁寧さとか、ちゃんと掛かってるかがメインに見られるんですけど、有段者になったら綺麗であったり技が掛かることは当たり前でみんなできていることなので、どれほど肉付けしていくことができるかとか問われると思います。例えば気迫、スピード、テンポとかどれほど練習してお互いのことをどれだけ知れたとか、そういうところに出てくると思うので、これからが本番だと思いますね。
―来年に期待ですね
はい、頑張ります!






立合評価法女子中量級の部 第4位 井筒綾乃(法4)
―今大会の感想。
立合評価法で入賞だったんですけど、演武が予選で落ちちゃったのが、最後なのに「ちょっと何やってるんだろう」という感じはあります。でも終わってみると、感想としてはすっきり終わったなっていう感じです。
―立合評価法と演武、どちらに力を入れていたか
今回に関してはどちらも力を入れたと言っていいと思います。立合評価法って割と皆やらないというか、どちらかというと大学生の少林寺自体演武がメインみたいなところがあるので。今まで私もかなり演武メインでやっていたんですけど、今回はどっちも時間を割きました。
―立合評価法で大会に出場したのは2回目で、前回は団体での出場でしたが
前回は初めて出たんですけど、別日に予選があって、本選が大会っていう感じなんです。予選を勝ち上がれたことにびっくりして、気持ちが終わったというか。でもどうせ出られるなら上位に入りたいなとか思っていたら変なプレッシャーになっちゃったのか、あまり動けなくて、何もできずに終わりました。それに比べて今回はどうやるかっていう駆け引きみたいなのが楽しくて。楽しく試合できたのって初めてなんじゃないかというくらい。本当に良かったです。
―4位という結果はどう捉えていますか
1位の人と対戦して、どっちかが3点取ると終わりなんですけど、3対2で負けちゃったんです。それを考えてもそうだし、実際戦ってみても上手かったんですけど、まったく勝てない相手ではなかったなと思ったので、他の人との試合ももうちょっと何かできればもっと上位にいけた気がするので、ちょっとその点では悔いは残るっちゃ残るんですけど、でもまあ賞に入ったということで皆喜んでくれたので良かったです。
―立合評価法での戦い方のこだわりなどは
相手が攻撃してから自分が返すみたいなカウンターを狙う人と、自分からボコボコいく人とがいると思うんですけど、私は自分からいかないと気後れしちゃってどんどんやられて終わってしまうので、どっちかというと自分からいくようにはしていました。
―立合評価法に対する思いは
1年生のときの4年生の女子の先輩が引退時、女子にも立合評価法をやってほしいと仰っていて。女子はいきなり格闘技をやろうとしても全然動けないので、けっこう恥ずかしい姿をさらすことになるんです。でもそういうことや相手にボコボコにやられても恐れずやってほしいと言っていたのが心に残っていて。あとは、周りの人からの働きで気持ちができてきたというか。
―立大の少林寺拳法部的には立合評価法はどんどんやってほしいという方針なんですか?
7個上くらいで格闘技をやっていらっしゃる先輩が、1年くらい前から来てくださるようになって、後輩とか同期とかにも教えてくださって。それからけっこう私も入賞できましたし、去年入賞者も男子で出ました。その先輩に来ていただけるようになってからどんどん皆運用法に対する見方が変わっていったというか。特に女子は何していいか本当にわからないんですよね。でも明確にやり方がわかるようになって、皆けっこう気持ちが芽生え始めた感じはあります。
―演武のペアについて
1年生の平村っていう子で、アスリート選抜で入ってきた子です。相性は良かったと思います。練習するのが本当に楽しくて。大会の次の日とかも終わっちゃった寂しさが感じられて。そうなるくらいには楽しかったです。 壁とか溝とか生まれると思いきや、本当にこっちが思っていることがちゃんと伝わっていて。演武で言いたいことあったら言ってねって言ったら、すごい箇条書きで文章がきて。なんか、あ、アツい…!と思って(笑) 普通ちょっと遠慮しちゃうところを遠慮しないで言ってくれて、それはすごいうれしかった。1年4年っていうのを感じさせない、演武に対しては平等みたいなのを感じて良かったです。
―演武は予選で敗退でしたが、目標はどれくらいだったのか
まあ入賞したかったですけど…。本選は最低限出たかったですね。コートにも強い人が多くて。予選が3コートあって、それぞれ4ペアずつ本選に行けて、6ペアが入賞できるんですけど、私のコートから出た4ペア中3組が入賞していて。けっこう激アツだったんです。本選を見て「いや絶対あそこより私たちのほうが上手いでしょ」みたいなところがやっていて本当に悔しくて。でも、予選を勝ち上がれない実力だったから、結局本選にいっても勝てないので、出られたところでとは思うんですけど。でも予選で今までで最高の演武ができたかって言われるとできなかった気がするので、本選でもう1回やりたかったなっていう気はします。
―憧れの人や目標にしていた人は
部内で技術を真似していたのは2個上の波多野先輩。3個上の古川先輩っていう人もすごく尊敬しているんですけど、練習中長く見ていたのは波多野先輩で。古川先輩は厳しい人で、優しいんですけどさらっと厳しいことを言って精神的に鍛えてくれた感じはあります。期待してくれているのがわかるのでその言葉に沿わなきゃなって、自分の気持ちを上げてくださる方ではありました。女子の先輩では波多野先輩と同じ代の高橋なつこさん。演武も上手いですし、立合評価法もこの前来戦ったらすごく強くて。立大の女子の中で一番じゃないかなって思うので。他大学も見て自分を作っていかないと大会では勝てないんですが、立大内でその方が指標だったのはあります。
―その憧れの人たちにはこの4年間で近づけましたか
え〜〜!私初心者で入ったので、1年のときと比べたら絶対近づけたと思うんですけど(笑)でもやっぱり教えてもらって「うわ、すごい」と思うので、近づいているようでやっぱりなかなか近づけていないんでしょうね(笑)
―関東大会から今大会に向けてどんな練習をしてきましたか
関東と全日本の間、7月に学生大会ではない都大会があって、任意参加なんですが平村と出て。そのときにわかったのが、演武中にずっと目を見てやるとすごくやりやすい。見続けるって恥ずかしいというか難しいじゃないですか。でも見ておくとお互い良い意味でタイミングが合うんですよ。あと距離感とかがつかみやすい。だからこうして演武をしようってずっと言い続けて。
―今大会が最後ということで、大会への思いは
あんまり考えないようにしていました。最後とか考えないでやりたいことをやってこようみたいな感じでした。
―終わった時に思ったことは
演武の結果が出てから運用法だったので、予選敗退で終わっちゃったんですけど次があるのでそっちばっかり考えていられないなっていう気持ちはあって。運用法の後はすっきりした気持ちでしたね。部活は楽しかったんですけど、プレッシャーとかまったくないわけではなかったので。すごく解放された感がありました。
―4年間で培われたもの
人との関わりでできたと思うんですけど、自分に軸を作らなくちゃダメだなということに気付いて。結構人に言われてフラフラ流されるんですけど、自分の行動に自分でちゃんと自信や責任が持てる人にならなきゃいけないなっていう意識が芽生えました。この部活、関わる人たちが皆いい人たちで、他の大学のコーチの先輩とか、試合相手なのにすごく教えてくれて、本当に皆いい人たちだなって思いました。
―同期に対する思い
皆変な感じなので(笑)でも変な感じなので楽しかったですよ。主将はかわいいし、主務はめっちゃしっかりしてるし、って全員言ってたらもうきりがないんですけど、このメンバーでやれてよかったなって思います。まあどの代にいても楽しかったと思うんですけど、でもやっぱりこのメンバーでよかったなって思いますね。
―今まできつかったですか
1年生のときは仕事とか覚えなきゃいけないことが多くて、上下関係も厳しいし言葉も丁寧にしなきゃいけないし。そういった面で気疲れみたいなものはあった。でもやっぱり先輩たちが好きだったのでそこまで苦にはならなくて。3・4年になるにつれて解放されていってトータルめっちゃ楽しかったです。やらなきゃいけないことがあってそういう意味ではきつかったんですけど、でもやっぱり人が良ければ続けられるなって思いました。
―最後に、後輩の皆さんに一言お願いします
皆努力家なので。大会終わって皆ブログとか書くんですけど、大会で得たこととかをもう次につなげようとしているので。でもやっぱりそれには終わりがあるので、その終わりまでに自分が思っているものを完成できるように頑張ってほしいなと思いますね。とりあえず期待はしています。本当に。


<次ページへ続く>

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