立教大学体育会水泳部創部80周年に寄せて


立教大学体育会水泳部OB会 会長太田光雄



 立教大学水泳部が、平成12年に創立80周年を迎えることになり、先輩、現役を含めて関係者一同の喜びは申すまでもなく、誠にご同慶の至りに存じます。

 この記念すべき年に当り、大正10年の創部以来、多くの先輩が日本水泳界の中心となり、その運営に、また選手として世界に君臨した輝かしい歴史を部誌として残すべきであるとの意見が噴出し、記念事業として部誌発刊が決定し、直ちに中島幹事長を中心として編集委員会を発足した。

 途中、今は亡き先輩のご家族や、古いOB、その他の関係者の多くの方々の協力を得て、茲に思いもよらぬ得難い貴重な部誌が出来上がり、発刊することができ、感に堪えない次第であります。
日本の水泳界の船出に当っては、野村、本井OBがその中心となって連盟の設立に尽力され、その後の黎明期には、斎藤OBが選手として、またコーチとして大いに活躍し、水泳日本の基礎を作り、ロサンゼルス、ベルリンヘの黄金期へと導いたのであります。

 そのベルリンのオリンピックには、立大水泳部からは役員・選手を含めて、大量9名が参加して刮目すべき活躍をした時代でもあったのであります。第二次世界大戦後も、日本水泳界の一線選手を輩出して大いに活躍してまいりましたが、世情の変化により、学校の方針として運動部の選手の入学が困難となり、次第にその勢力も弱くなり、現在は学生部会の二部に低迷している状況となってしまいました。

  この80周年を期に輝かしい先輩の努力の跡が記念誌として発刊されたので、現役の諸君はよく眼を通し、今後の活躍の基として頑張って貰いたいと念願する次第であります。 またOB会も、今後共に一層団結し、水泳部の発展に意を注ぎ、次の節目の90周年、100周年には更に充実した部史が追記されれば望外の喜びであります。

  80周年の部誌の発刊に当り、輝かしい時代を受け継いで来られた先輩各位のご努力に対し、衷心より感謝申し上げると共に、今後共、水泳部発展の為に変わらぬご支援をお願いする次第であります。記念誌の発刊を皆様と喜ぶと共に、選手諸君の一層のご努力を期待して、発刊の言葉といたします。


 


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