研究紹介
- 研究テーマ(亀田 真吾)
太陽系内天体に関する研究を行なっています。特に水星大気、月惑星表面の組成・形成年代、小惑星表面の物質分布といった対象を中心に研究を進めており、
日欧共同水星探査計画BepiColombo、小惑星サンプルリターン計画はやぶさ2に搭載する観測器の開発や月惑星着陸機に搭載する元素分析器LIBSの開発・基礎実験
を行なっています。また、初の水星周回衛星MESSENGERが2011年3月に水星に到達して観測を開始したのに合わせ、ハワイ・ハレアカラ観測所の望遠鏡を使い、
MESSENGERでは観測が難しいナトリウム大気光の大規模分布の観測を行なっています。
- 研究テーマ(北本 俊二)
宇宙物理学の実験的研究をテーマとする。X線観測衛星のデータの解析をおこなうことにより、中性子星やブラックホールに関連する物理現象の観測的研究を進める。同時に宇宙X線天体を観測するための装置開発を行う。独自の研究として超高精度X線望遠鏡の開発を目指して、X線結像光学の研究とX線撮像技術の研究を進める。
- 研究テーマ(田口 真)
地球の大気中では様々な発光現象が起こっています。地球以外の惑星の大気にはまだ私たちが知らない現象も多くあることでしょう。光は障害物がない限り光速で進み続け、遠く離れた場所に発光源の情報を届けてくれます。私たちの研究室では光を使った惑星大気の研究を進めています。2010年に打ち上げられた金星探査機「あかつき」には私たちの研究室で開発された赤外カメラが搭載されています。残念ながら「あかつき」は金星周回軌道に入ることができませんでしたが、「あかつき」が金星から離れる際に撮られた貴重な赤外画像を使って、金星夜面の雲頂高度領域の温度分布を初めて導出しました。
惑星の大気にもオーロラや、大気中の化学反応によって発生する微弱な光(大気光)や、雷放電による光など地球大気と同じような発光現象があります。しかし、惑星は遠く離れているので、詳しい空間分布を知るためには大口径の望遠鏡を使うか、探査機を飛ばして惑星に近づかなければなりません。また、微弱な光をとらえるためには、明るい光学系と民生用デジカメに使われているものより格段に高感度のCCDや光電子増倍管といった光検出器が必要になります。それらの光学技術を結集して、私たちは気球を使い地球の極域成層圏に望遠鏡を浮かべて惑星大気の観測をする、言わば空に浮かぶ天文台の開発を進めています。
北極や南極で見られるオーロラは言葉で言い表せないほど美しく神秘的な発光現象ですが、オーロラを使うと地球の超高層大気や磁気圏の様子を知ることができます。例えば、オーロラの光のドップラーシフトを測ることで、超高層大気の温度や風速を知ることができます。また、北極と南極に同時に現れるオーロラの明るさを比べることで、磁気圏の南北非対称性がどのくらいあるか見積もることができます。これまで理論的に予想されていた南北半球のオーロラ発光強度の違いを観測的に実証しました。
私たちの研究室では、現在開発中の小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載される赤外カメラや次期火星探査機に搭載を目指した赤外分光器や紫外イメージャーなど、将来の惑星探査に向けた観測機器開発や観測シミュレーションも行っています。- 研究テーマ(柳町 朋樹)
宇宙線中の粒子成分の実験的研究を研究テーマとする。大気球による銀河宇宙線中の超重核の観測と、それに基づく宇宙線の銀河系内における伝播について研究した後、GEOTAIL衛星に搭載する観測機器の開発に携わり、銀河宇宙線、太陽高エネルギー粒子線および地球磁気圏内あるいは磁気圏界面近傍の低エネルギー粒子の観測データを解析している。- 研究テーマ(村上 弘志)
主にX線観測により宇宙物理の研究をしている。観測対象は我々の銀河系の中心核の巨大ブラックホール、TeV未同定天体などの高エネルギー天体である。並行して観測機器の開発としてCCD検出器や光学系の研究を行っている。現在は、2014年打ち上げ予定のX線天文衛星ASTRO-HのCCD、カロリメータ、アーカイブ、運用のチームに所属しており、様々な面から衛星の準備に携わっている。特にカロリメータはこれまでの数十倍優れたエネルギー分解能をもち、高温プラズマの運動や電離状態の
決定など、分光学により新たな地平を切り開くことが期待されている。
- 研究テーマ(鈴木 秀彦)
地上からの光学的手法(高感度カメラ、分光器、ライダー)を用いた地球高層大気の研究を行っている。研究キーワードは大気光、オーロラ、超高層の雲など。これまで南極昭和基地で稼働中のライダーシステム(レーザーを用いたレーダー)や大気光用分光温度計などの開発に携わってきた。最近は高度85km付近で大気が極低温(〜140K以下)になると発生する極中間圏雲(PMC:Polar Mesospheric Cloud)に興味がある。また現在、立教大学を拠点とした都市部での大気光イメージング観測にむけて準備中。
第49次日本南極地域観測隊(2007-2009)に越冬隊員として参加した経験がある。- 研究テーマ(矢治 健太郎)
理数教育企画、太陽物理学。太陽観測衛星「ひので」のX線望遠鏡を用いた 太陽コロナ中の電磁流体現象の解明。X線・電波・可視光など多波長観測に よる太陽フレア爆発の発生機構の観測的研究。公開天文台・科学館や高校教員 と共同で、「ひので」観測データを使った教育・アウトリーチ素材の開発研究 及び教育現場での実践も行っている。小中学校との理数教育連携。
- 研究テーマ(瀬田 裕美)
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立教大学理学部物理学科:研究案内