創部80周年を祝して

立教大学総長:大橋英五

 立教大学体育会水泳部が創部80周年を迎えられたことを心からお祝い申し上げます。水泳部は、1921(大正10)年の創部以来、今日に至るまで80年もの長い年月の中で、数多くのOB諸先輩が、学生時代にそれぞれの時代を支え、築き、素晴らしい歴史を作ってこられました。

  とりわけ、日本学生選手権大会では数多くの上位入賞を果たし、オリンピックの代表選手を輩出する等、すばらしい戦績を残され、立教大学水泳部が日本の水泳界をリードするとともに、その発展に多大な貢献を果たしてきたと聞き及んでおります。
この歴史の積み重ねこそが、現在の水泳部隆盛の土台となる大きな力となっております。

  水泳という競技は、自らの可能性に挑戦しつづけるスポーツです。もちろん、厳しい練習を積み重ね、筋力を鍛えあげると共に、より効率的な泳法を身につけることも重要ですが、100分の1秒を競うには己の可能性を信じ、最後まであきらめない精神力が求められます。

  近年の学生には、束縛を嫌い、気に入らないことはやらないという気分が極めて強くなっています。しかし、そのような風潮の中で、自己に打ち勝ち、心身を鍛え続け、己の可能性に挑戦する力を培っていけるのは、創部以来変わらない立教大学水泳部員ひとり一人の水泳に対する情熱に他なりません。
また、水泳部が地域住民との交流の機会として実施している水泳教室は、地域社会に開かれたキャンパスを具現化する場として毎年、数多くの方々から好評を博しております。

  こうした活動を通して水泳部は、競技における勝利と全人格的成長を果たすという、学生スポーツの本質を見事に実践してきた集団として、数多くの優秀な人材を輩出し、学内外から高い評価と信頼を獲得しております。

  このような水泳部の活躍には、部長、監督、コーチのたゆまない努力があったことは言うまでもないことですが、その陰にはいつもOB会の姿があり、どんな時にも良き理解者として、後輩を指導しつつ、しっかりと支えてくださっていることを忘れることはできません。

  ここに、あらためて諸先輩方に心からお礼を申し上げますとともに、今後一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。  最後になりましたが、立教大学水泳部がこれからも現役学生諸君、OB会の一致団結のもと、輝かしい歴史を築き上げていき、ますます発展していくことを祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。


 


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