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2012年度 第83回PTA文化部講演会(文化部)

第83回PTA文化部講演会1 第83回PTA文化部講演会2

 
2012年11月17日(土)
講師:聖路加国際病院 副院長 細谷亮太氏
 
 第83回PTA文化部講演会は、11月17日(土)に聖路加国際病院 副院長で小児科医である細谷亮太先生をお迎えし、「生きようよ」というテーマでご講演いただきました。
 当日は秋雨の寒い空でしたが、教職員・生徒・保護者を合わせて120名を超える参加者が集いました。
 細谷先生は、40年以上にわたる小児科医としての経験を、映像を交えながら丁寧にお話しされました。
 先生によれば、「子どもが大人になり、大人となった自分の中には、そのまま幼少期の子どもがどこかに残っている。たとえば15才の自分に3才・5才の幼少期の自分を呼び起こすことができるか、その当時のことを呼び出して聴けるのかが、人間として生きていく上でとても大切」とのことでした。
 さらには「小さな出来事が日常を形作っており、ディテールをどのようにとらえるかによって、人生が豊かになる」とも語られていました。
 そして、「少数派の大変な目に遭う人に思いを寄せることができるようにならなければならない」とのお考えは、本校のテーマである「共に生きる力」に通じる、最も大切にされなければならないことだと感じました。
 立教中学校時代のスキー学校に校医として参加され、本校との縁も深い細谷先生ですが、講演後の生徒からの質問にも熱心にお答えいただきました。
 最後に、喨々(りょうりょう)という雅号の俳人としてもご活躍の先生は、お気に入りの句を詠んでくださりました。
 
        男とは 父とは 菖蒲湯の熱き
 
 仕事を持つ父親の立場から、男子校である本校生徒に向けての力強い一句でした。
細谷先生におかれましては、これからも必要とされる方々のために、益々のご活躍をお祈りいたします。
講演のタイトルとなったご著書「生きようよ」(岩崎書店)も多くの方々にご購入いただき、おかげをもちまして売上金の一部を細谷先生が「病気とたたかう子どもたちに夢のキャンプを」を合い言葉に活動されている「そらぷちキッズキャンプ」の活動に寄付させていただくことができました。この場を借りまして、心よりのお礼を申し上げます。
 
また講演の際にも予告編の上映がありました、伊勢真一監督(立教大学卒)作品「傍(かたわら)~3月11日からの旅~」の上映会&トークショーが、2013年1月10日(木) 18:20~21:00 立教大学 池袋キャンパス8号館8202教室におきまして開催されます。ぜひ、お気軽に足をお運びください。