卒業記念・4年生インタビュー

〜One family〜



  昨年度26年ぶりの1部リーグ2位の結果を残した立大・Rushers。目標として学生日本一を掲げた。日本一への思いを胸にチーム作りを行い、編成後初のリーグ戦を迎えた。しかし、初戦から厳しい戦いが強いられ1勝もすることが出来ず、チャレンジマッチ出場となった。寒風が吹きつける中行われたチャレンジマッチでは、健闘及ばず無念のBIG8降格。それでもひたむきに戦う彼らの姿は、多くの観客に勇気と感動を与えた。ラストゲームを終えた彼らがその胸の内を語ってくれた。


「努力は忘れちゃいけない、あきらめちゃいけない」

主将・RB#30茂住雄太(異4)

〇今の気持ち
  ――結果はあれですけど僕自身の重荷というのは少しとれてちょっとホッとしたというのが素直なところですかね。特に今年は80周年という年でものすごく周りからも期待された年だったので正直プレッシャーはめちゃくちゃあって、背負うものも大きくて物凄く辛かったというのが本音ですけどそういう意味で今日試合終わって少しほっとしたっていうかやったなというのは思います。

〇大学4年間をラッシャーズで過ごして
  ――僕自身一年間留学しているので3年間という形なんですけど、ものすごく僕を信頼してもらって、たくさん使ってもらって物凄くよくしてくれたチームだなと素直に思えますし、使ってもらったからには自分は結果で返したいと思っていたのでそういう意味では結果を残せたのかなと思うので、少しはこのラッシャーズの歴史に名を刻むようなことができたなとは思うんですけど、入れ替え戦で負けてしまってBIG8に落としてしまったというのは確実に僕たち、僕の責任ですし僕たち幹部の責任でもあるので、そういうところに関してはやはり悲しいというか残念だったなと思います。

〇その中で特に今年1年学んだこと
  ――一番得たことはあきらめちゃいけないということです。どの状況になっても周りにどんな人がいてもどんな思われ方をしたとしても自分たちは日本一を目指してやってきて、その目標に向かってやらなきゃいけないというのがあって、いかなる状況の中でも努力は忘れちゃいけない、あきらめちゃいけないというのは一番学びました。

〇この試合で引退だが、伝えたいこと
  ――今日の経験を生かして努力をしたら必ず結果はついてくると思うし、何事に対してもあきらめる姿勢をもって臨んではダメだと思うし、あきらめない姿勢で何事にも臨んでほしいと思います。

〇Rushersの存在
  ――やはりFamilyというのが一番ですかね。家族のように支えてもらいましたし、家族のようにいつも暖められましたし、いつもグラウンドに行けばみんながいて楽しい存在でしたし大学生活の中でラッシャーズで過ごしたことは後悔したことはないですしものすごく大切な存在、Familyということです。



「学んだことをグラウンドに来て還元したい」

副将・OLB#45坂口裕一朗(コ4)

〇今の気持ち
  ――本当にまず個人的に情けないなというのと、膝を1クォーターで怪我をしてしまって何も貢献できなかったので申し訳ないという気持ちが第一ですね。

〇今シーズン得たもの
  ――勝てなかったという事実は本当に今年の取り組みではダメなんだなというのを、僕はもうこのチームでプレーはできないんですが、来年から生かす材料にはなったのかなという感じです。

〇副将として
  ――勝てないということはチームに何かしら絶対に問題があるわけで、その問題があるのは上の責任で、それをしっかり修正させてあげられなかった力不足というのを強く感じました。何もしてあげられなかったので、上としての力が幹部も含め最上級生も含め、無かったかな、それが結果につながったかなというのはあります。

〇どのようにフットボールに取り組んでほしいか
  ――今年の経験、結果を真摯に受け止めて、今年の取り組みじゃ足りないんだというのを痛感したと思うので、そこをしっかりと学習して全員が気持ちを来年リベンジ果たせるようにしてもらいたいと思います。

〇Rushersへ
  ――僕は社会人富士通フロンティアーズ、日本の社会人でも一番強いチームでプレーするんですけど、僕も大学3年生の時に社会人の方々の指導者が来て、凄い色々教わって、今の自分があるのもその方のおかげなので、僕もしっかりとそっちでプレーして、色々技術だったり必要な事をしっかり学んでそれをグラウンドに来て還元していきたいなと思いますし、本当今後ずっとこのラッシャーズを2部に落とした代というのをずっと墓まで背負って生きていかないといけないので、そこの責任を持って。終わってしまったことは取り返せないんですが、それをしっかり背負いながら絶対このことを忘れないようにして次に。僕は僕で頑張っていきたいと思いますし、そのさっき言った還元をしてチームをしっかりと強くできるようにそれが僕のこのチームにできる最大の恩返しかなと思います。



「今日まで戦えて本当に嬉しかった」

副将・OL#58平松卓郎(観4)

〇今の気持ち
  ――1勝も出来ず入れ替え戦を迎えてしまい、今年は日本一を目指すってのでやってきたんで、来年特に3年生はそれを目指すことが出来ないので申し訳ないなと思います。

〇1年間を振り返って
  ――3年生までは本当にアメフトが楽しくてやってきて、4年生になってアメフトや自分以外のことにもすごく目を配らなきゃいけなくなってそれがすごく大変で、あんまり自分自身にフォーカスできませんでした。ただ、こうなってしまった原因は幹部である自分たちなので…。自分たちがもっとできたんじゃないかなっていう後悔はあります。

〇印象的だったこと
  ――結構最初の頃とかチーム内でごたごたしてて、何人かやめていっちゃう人もいたんですけど、何人か戻ってきてくれて今日まで戦えたことは本当に嬉しかったです。

〇チームに対してした声掛け
  ――自分は人前に立つのはあまり得意じゃなくて、練習の取り組みで引っ張ろうと思っててこうしていこうと言ったりすることは無かったですけど、んーそうですね…普段の練習から周りを引っ張れる行動を心がけてました。

〇主将・茂住さんの存在
  ――高校から彼はキャプテンで7年間一緒にプレーしてきたんですけど、アメフトの一選手としてもすごいプレーヤーだしリーダーシップもあって自分たちにとって本当に欠かせない存在でした。

〇後輩へのメッセージ
  ――3年生はTOP8に上がるっていうのが最大の目標になってしまったっていうのが本当に申し訳なくて、落としたのは4年生の責任なので…きっぱり前を向いてやってほしいですね。



「一緒に戦って、一緒に泣いたこの仲間と絆は一生もの」

主務・DB#7松原大樹(現4)

〇今の気持ち
  ――負けたことは本当に悔しいんですけど、4年間いい仲間と一緒にフットボールやれたということが最後まで自分の中では楽しくできて、本当にいい環境でいいやつらに恵まれたなとおもいますね。

〇チームへの声掛けは?
  ――けが人が出て4年生が少ない中で下級生もサイドラインにいる奴らもすごい頑張ってくれてたんですけどこの中でも俺らが背中で示さなきいけないって思ってたんで、背中についてこいってそれだけですね。

〇1年間を振り返って
  ――自分がラッシャーズにすべてを懸けられたのかなって今思い直すとやっぱりまだまだやれたなってことがたくさんあるなって思いますねますね。その中でも全力でぶつかってきたことをガムシャラにやったことは自分の成長にもなりましたし、それがチームの成長にもなったのかなって思いますね。この1年間最後の最後まで苦しくていい思いできなかったんですけどこれは人生の中で大きな経験になったなって思いますね。

〇今シーズン得たもの
  ――結果としてはすいませんでしたって感じなんですけど、全力でぶつかれば個人としてもチームとしても成長できるとすごく思いました。結果としてはリーグ戦は0勝7敗、入れ替えも負けてしまいましたけどその中でもどうやってやっていけばいいのかとかすごく考えましたし、自分の中で成長できたなと思います。あとはもう良い仲間が得れたなと思います。つらいことばっかりでしたけど一緒に戦って一緒に泣いてなんかこの仲間と絆は一生ものだと思います。

〇Rushersとは?
  ――一浪して大学入ってアメフトやるかも迷ってたんですけど、3年でほぼスタメンで出してもらって気づいたのですが観客がワーっと湧いて本当に観客が多いんですよ。そこがラッシャーズの良さかなと思ってます。小中高大とアメフト部があって1つの家族って感じですね。一丸となってどの代も応援してくれる。これからはOBとして応援していきたいです。

〇後輩へ
  ――うまく言えないんですけど後悔するなって言いたいですね。その時はガムシャラでも全力でも何でもいいから考えて、体動かしてやってもらって、それが何か月後とか下手したら引退後とかにきっと大きなものになって成長できると思うんでとにかく全力でなんでもぶつかってほしいなと思います。



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