男子立合評価法団体の部 第4位 小澤育矢(現4)・片桐龍之介(文4)・山田祐暉(済3)

―立合評価法に臨むにあたってどのように演武と切り替えてモチベーションを保っていましたか?
小澤:モチベーション…難しいな。でも、大会入賞を目標にやってました。団体の部は全日本にはなくて、関東だけあるんです。3人の評価が総合して順位がつくので、誰かが足を引っ張ってしまうとあまりいい順位を取れないので、そこは意識してあまり足を引っ張らないようにみんなの全体的な実力の底上げというのを意識してやってましたね。
山田:個人的になんですけど、自分は小学校の時から少林寺をやってて経験者なんですね。他にも経験者がいるんですけど、その人は演武がすごく上手くて、敵わないかなって思ってたんですけど、そこで演武以外でも頑張ってみて、何かしら別の方向でいい成績を残したいなっていうのがあって。演武も頑張りつつ、やっぱり運用法のほうでもがんばりたいなっていう感じです。
片桐:気持ちで負けないように。とりあえず、多分この3人全員やってると思うんですけど、動画研究をして、良いイメージをつけながら練習していくっていう感じ。あとは、栄養ドリンクを演武の時と運用法の時と分けて飲んでたので、それくらいですかね(笑)

―運用法に関しては3人とも経験者?小澤さんは前回の全日本に出場されていましたが…
小澤:2人(片桐・山田)は公式な大会では初めて。本戦に行ったのは。予選会は結構参加してるんですけど、本選は初めてですね。

―普段の練習の合間に立合評価法の練習をされていたんですか?
小澤:はい。結構、型が大会は主流で、部内の雰囲気もわりと演武寄りなので、あまり練習時間を割くことはできなくて。自主練習の時間を主に使ってやっていました。特に運用法に関してはOBの先輩が毎週指導にいらっしゃって、それで自分たちのモチベーションを保てたんだと思います。わざわざ遠い所から来て指導してくださる先輩がいて。
(3人の時間を合わせて練習するのは大変じゃなかった?)
小澤:そうですね、でも、運用法は演武と違って個人個人の試合になるので、練習はわりとやりやすかったと思います。自分の身さえあればできるので。

―立合評価法は試合の結果だけでなく型の綺麗さなども見られる?
小澤:そうですね、評価があって。ただポイント取るだけでは高い評価は得られないです。

―試合の満足度は?終わってから自信はあった?
小澤:今回は結構、自分はひどい試合でしたね…(笑)大会前に骨折して、あまり練習もできないまま本番を迎えてしまって、結構不本意な内容だったので次はもうちょっと頑張りたいなって。
山田:自分もそれほど満足はしてないですね。動画を未だに見れなくて(笑)見るのをためらってしまって。次に向けるためにどこをどうしたらいいっていうのはあるんですけど、まだ踏み切れてない状態ですね。
額賀:2人と全く同じなんですけど、本当に不甲斐ない試合をしてしまったなというのが一番ですね。正直、色々先輩に見て頂いたんですけど、それ通りにできなかったので、悔しい大会になってしまったかなって思います。
(力を出し切れなかったというのは緊張でではなく、実力的にということ?) 小澤:そうですね、自分は特に相手が強くて。だめでしたね。もうちょっと練習が必要でしたね。

―本選で戦う前に3人で話し合ったことなどは? 小澤:あったっけ?(笑)
山田:あれか、準備室みたいなところでお互い頑張ろう的なことを言ったくらいか(笑)
(ではそれぞれが力を出し切ろうという感じだった?)
小澤:それぞれがって感じでしたね(笑)なんかあんまチーム戦って感じではないので、団体の部とは言っても個人個人で試合した結果をまとめるみたい感じなので、わりと個人戦に近いですね。

―山田さんは4年生2人と組んでプレッシャーなどは感じていた?
山田:もう、ありました(笑)小澤先輩が骨折なされて、組み合わせとかも事前にちょっと見たんですね、そのときにあーやばいやつがいるって思って。片桐先輩も普段は中量級なのに重量級の相手に当たってしまったので、これは自分が足を引っ張ってしまったらやばいと思って頑張ろうと思ったんですけど、なかなかかなわなかったですね。

―今回の試合全体的に上級生から見てどうだった?
山田:(1,2年生の結果に関して)めちゃくちゃ嬉しいです(笑)後輩が結果をわりと出してくれたので、自分が初の入賞なんですけど、それよりももっと嬉しかったというか、思わずガッツポーズしてしまったりして(笑)一人ではしゃいでました。
片桐:自分が入賞したのもすごく嬉しくて、今回初めてだったので。まあ運用法だけって形になっちゃったのは悔しかったんですけど。後輩たちも、まあ山田も隣にいますけど、正直上手くなったので本当に。嬉しい限りでした。1位も取ってくれたので。成長したなと思って。自分もがんばらないとなっていうのが一番大きくあります。
小澤:今まで指導しててすごい自主練習とかもがんばってる後輩がいたんですけど、すごいがんばってるのに入賞できないっていうのが続いてて、かわいそうだな、入賞してほしいなって思ってたら、今回初めて入賞するって人が多くて。今までの努力が報われたな、本当によかったなって思います。たぶん、一回入賞するとどのくらい頑張れば入賞するかが分かって、次の大会に向けたモチベーションにもなると思うので、それはよかったと思います。ちょっと高段位の順位があまり伸びなかったので、そこは全日に向けて反省していきたいなと思います。

―鳥居さんたちの代が抜けて1年生が新たに入ったと思うが、今の部の雰囲気は?
小澤:入賞に向けた意識っていうのはすごく高まってると思います。なんか、大学の入賞したポイントを全部ためて総合優勝みたいのがあるんですけど、そこのランクの中に多分6位…?今ちょっと覚えてないんですけど、ランクにも入っててぎりぎり。今までまったくそんな大学として勝負できる大学ではなかったので、かなり実力としては高まってきていると思います。他大にも勝負できる大学になってきてるなって思います。
(下の代が底上げしてくれていて、今後期待できますね。)
小澤:はい、期待できます!!
(1年生で経験者は入った?)
小澤:入りました。
(期待の星ですか?)
小澤:そうですね。ちょっと今回自分と組んで演武はだめだったんですけど、でもすごくうまいので次の大会とかは入賞狙えるかと思います。

―次の全日本に向けての目標
小澤:自分は最後なので、やはり1位を奪いにいきます。もうこれが最後の機会なので。で多分並大抵の努力ではできないと思うので、もう目標を全日本学生大会に当てても長いスパンがあるのでモチベーションが維持できないので、少しずつ目標を細かく分けてこの時までに何をするこの時までに何をするっていうのを決めてやっていきたいなって思ってます。
山田:自分たちもそうなんですけど、下の代とかも運用法の練習頑張っててくれるんです。それがすごくうれしい。4年生の先輩方は自分の練習もしつつ下の代の練習を見なければならない立場なので、その分自分は自分のことに向けて一個一個丁寧にというか、集中して自分の練習をしていきたいと考えています。結果はできればもちろん最優秀賞取りたいです(笑)
片桐:今までの先輩だと自分を上げよう上げようとやってたんですけど、もう最後の大会なので後輩も入賞してくれる子が出てきているので、後輩を育成できるように努力していきたいなと思います。自分も入賞とかもちろんしたいんですけど、次はもう後輩にかかってくるので、後輩を上げていったら立教少林寺拳法部のためになると思うので、自分の入賞よりは後輩の入賞を望んでいます。



  今回の大会で満足いく結果を残せた選手も、そうでない選手もいるだろう。しかし、努力の影はしっかりと見え、誰もが確かな成長を感じさせてくれた。次には新人戦、上級生には全国大会が待ち受けている。下級生は思いきって、上級生は悔いの残らぬよう。さらなる高みを目指し、日々の練習を大切に精進してほしい。

(6月20日・取材=島崎まりん、阿久津祐朔、飯村百奈子、鈴木育太、梅原希実、長谷川莉子、松村脩平/編集=飯村百奈子・島アまりん)

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