4年生引退インタビュー

〜9人の最後の瞬間〜



  
4年間の戦いを終えて、残ったものとは――
  今回は苦しみながらもチームを牽引し続けてきた4年生の胸中に迫った。




#3・武田遼馬(社4)

「バスケ部は家族みたいな感じ」   
―4年間振り返って
  個人的には凄い浮き沈みの激しい4年間だったと思います。最初、1年で入った時はBチームで、そこで頑張って2年生でAチームに上がって、でもそこからなかなか試合に出ることができなくてベンチが多くて。3年になってようやく途中から出場できるようになって嬉しかったんですけど、でも4年になってもプレータイムがそこまで伸びなかったんで、総合的にはやりきれなかった部分もありましたね。今日の最終戦も結局勝つことができなくて、1年生のころからリーグの最終戦って勝ったことがなくて、今年こそは勝って終わりたいなって思ってたんで、それが達成できなかったのも悔しいですね。

―最後の試合を終えた気持ちは
  まだあんまり終わったっていう実感はないですね。終わった直後だからかもしれないんですけど、まあ一つのステップとして終わったという感じで考えてます。

―主将を1年間務めてきた中で心掛けてきたことは
  心がけてきたのは姿勢的な部分ですね。自分は言葉で言って聞かせるっていうのがすごいへたくそなので、それでリーダーシップをとるよりは、だれよりも練習をすることで示すようにはしました。早くから練習に行ってシューティングしたり、遅くまで残ったり。そういう姿を示して、後輩に見せられればいいなと思ってやってました。


―4年間を振り返って、長かったか短かったか
  短かったですね。それは毎回、中学とか高校とかで節目節目で引退を迎えるたびに思います。(それはどういう理由があるか)毎日の練習っていうのが割とあっという間に過ぎていって、いつの間にか次の日になってるんで、長いと感じないんだと思います。

―4年間を振り返って一番うれしかった瞬間は
  初めてスターターで試合に出た時ですね。3年生の時の東洋大戦だったと思うんですけど、その時はついにここまでこれた!って感じでした。

―逆に一番大変だったのはなんですか
  それは今年1年間、キャプテンをやった1年間ですね。チームをまとめあげる難しさっていうのを痛感して、でもさっき言ったように背中で語れるように心がけて、良い手本になれたかわかんないですけど、こうして無事に終えられたことはよかったと思います。

―バスケ部を続けたうえで学んだこと
  変わろうと思えばいつでも人って変われるんだなっていうのは思いました。スイッチが入るっていうか、きっかけさえあればって感じですね。自分も高校までは、練習をガツガツ取り組むような選手ではなかったんですけど、大学に入ってから、1年生の時にレベルの差を感じて、実力の無さを痛感したので、そこから練習に励むようになりましたね。自分の場合はそういう環境がきっかけだったんで、そう思います。

―同期・後輩の存在
  同期は個性がすごい強くて、面白いんですけど、統率が難しかったですね。それは間違いないですね(笑)後輩は心強い存在だったと思います。1年とか2年でも試合中にプレーの面で助けられたことも多くて、頼もしかったです。

―同期に一言
  こんなキャプテンだったんですけど、それでも1年間僕になんだかんだついてきてくれてありがとうございました、って感じですね。

―後輩に一言
  さっき頼れるって言っちゃったんですけど、(後輩のほうを向きながら)ちょっと天狗になってる1年生の後輩もいますし、ウェイトトレーニングしかやらないやつとかいるんですよ(笑)まあもうちょっと練習に満遍なくストイックに取り組んで、後悔しないように頑張ってほしいなと思います(笑)

―武田さんにとって立大バスケットボール部とは
  上下関係がすごく薄くて、ほぼそういうのがないって感じで、4年間隔たりなくここまでやってこれたんで、こういうことを言うのは恥ずかしいんですけど、ほんと家族みたいな感じでしたね。

―これからもバスケは続けていくか
  まだどこに行くかとかは決まってはいないんですが、自分自身これからもバスケットは続けていきたいなと思っているので、これからいろいろ当たって決めたいと思います。



#73・吉田亘(済4)

「良い試合も悪い試合も印象深い」   

―4年間を振り返ってみて
  1年生の時はリーグ戦に出れたんですけど、2年生の時に1年間ずっとBチームで。ただBチームの1年間というのが、自分の中で大きかったなと思っていて。Aチームにいたらなんとなく自分の中で向上心がなくなっちゃうなって。Bチームにいた時、同期がリーグ戦に出ているのを見て頑張らなきゃなってすごく思わされたし、都民大会とかで先輩に支えてもらいながら1年間携われて。3年生の時にスタッフが新体制になってAチームに上げてもらえて、そこからずっと去年のシーズンからスタートで使ってもらえたので。2年生の時の1年間Bチームだったということと、最後の年に自分が得点をとるようなプレーヤーとして試合ができたのは、下級生の時の経験があったからだと思っています。まあ、4年間全部振り返って考えると、僕単純に努力してこなかったっていうのは後悔していて、もっと努力していればもっと点を取れただろうし、チームのことも助けることができただろうけど、なかなかそういう努力が足りなくて、皆のことをあんまり助けられなかったっていうのは後悔しています。終わってみて後悔の方が大きいかなって思います。

―立大バスケ部は楽しかったですか
  楽しかったですよ。バスケ部のみんな大好きだし、部員もみんな仲良くやってこれたし、ずっとこの4年間、先輩も後輩も大好きだし、凄く楽しかったです。

―4年間の中で1番印象に残っている試合は
  全部一個一個思い出に残っているし、良い試合も悪い試合も印象深いですね、4年間やった試合、練習試合も含めて。全部印象深いし思い出だと思います。

―同期の存在は
  僕はずっと先輩と一緒にいる人だったので、なんかバスケの話をするのも先輩だし、普段一緒に遊ぶのも先輩が多くて。4年生になるまで仲良いやつはちょいちょい遊んでましたけど。同期と真剣にバスケの話をすることがなくて、自分が4年生になって同期とバスケの話をするようになったんですけど、ああこいつらこういう考えを持っていたんだなとか、俺ももっと最初から意見を言っていれば良かったなとか思うし。同期、特徴ある奴ばっかりなんですけど、なんだかんだみんなすごく熱い奴らで良いやつで。けっこうズバズバ言うので何にでも。僕良い同期持ったなって思います。

―主将(武田さん)についてはどう思うか
  あんまりキャプテン向きじゃない奴だと思ったんですけど、でもやっぱり誰よりも努力してて同期の中で。一番先頭に立ってなんでもやる奴だったので。まあ彼が練習の姿勢とかでそういうところをみせてくれたおかげで、後輩達もまじめな子が多いんで。武田はあんまり口で言ってビシバシ言うような奴じゃないので、そこはどうかなって思ったんですけど、彼は彼なりにキャプテンらしく最後まで頑張ってくれたので感謝しています。

―バスケ部の存在は
  バスケ部以外ほとんど友達がいないんで、大学で。友達いないから経済学部の授業もバスケ部の奴とばっかり受けていて。だからなんでも世話になった奴らだと思いますね。学生生活においてもバスケ生活においても、僕はあんまり一人で色々できるタイプの人間ではないし。すごいバスケ部に支えられて過ごしてきたなって思います。

―いつからバスケを
  バスケットをやろうって思ったのは小学校2年生ぐらいですかね。で、部活にはいってバスケットをやったのは小学校4年生の時です。(これからはバスケは)考えないようにしてます。やりたくなったらやろうかな。

―後輩に注目している選手はいらっしゃいますか
  3年生じゃないですか。今は伊藤、片山、秋本、入倉の4人がAチームにいて。ベンチに入っている3年生、もちろんBチームの3年生も。3年生、今年あんまり試合に出てないじゃないですか、リーグ戦もトーナメントも。だから、最上級生になって気持ちの変わりようっていうか、プレーも気持ちも変わってほしいですね。やっぱり今は下級生が中心になっているんで引っ張れる最上級生になってほしいって思ってます。とにかく後輩は3年生全員に注目しています。

―後輩にはどんなバスケ部を築いて欲しいですか
  とにかく今年は勝てなかったんで、勝って欲しいですね、勝てるチームになってほしいです。今年は正解が分からずに終わっちゃって、だからこんな結果だったので。勝てるチームを見つけていって欲しいですね。自分らでスタイル見つけて、僕らが速攻をだすバスケをつくってたように、勝つチーム像っていうのを作り上げていくのを積み重ねて欲しいですね。

―同期に一言お願いします
  あんまり僕ら全員でご飯行ったりとか遊びに行ったりとかないんですよ。多分、今までに一年生で入ったばっかりの時の一回とか、二回とかしかなくて、4年間で。なんだかんだ誰かいなかったりしているで。みんなでどっかいって、お疲れ様会したいし。まあ、感謝しています。大人になっても皆で集まれたらいいなって思います。

―後輩に一言お願いします
。   勝ってください。ただそれだけです。僕らが体験できなかったことを、来年こそは。絶対に見に行くんで、頑張って勝ってください。





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