創部90周年を祝して

<来賓祝辞>:

財)日本水泳連盟副会長 青木 剛

皆さんこんばんは。本日は、立教大学体育会水泳部、創部90周年を祝う会にお招いただきまして、大変ありがとうございます。

諸先輩がたの前ではなはだ僭越ですが、一言お祝いを述べさせていただきます。

さて、立教大学水泳部が大正10年の創部から90周年をお迎えられました。まことにおめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。併せてこの間、日本水泳連盟ならびに日本水泳界に果たされてこられた数々の業績に対し、敬意を表したいと思います。

立教大学水泳部は、大正10年、第一回の日本学生大会から参加をいたしまして、大正11年全国学生水上競技連盟、引き続き大正13年に発足いたしました現在の日本水泳連盟の前身であります大日本水上競技連盟の創立にも参加され、黎明期の水泳界の土台造りに大変な貢献をされてまいりました。そして先ほどからご紹介がありますように、オリンピックや日米対抗水泳競技大会などの国際大会で活躍された多くの名選手を輩出されました。特にオリンピクには9名の代表選手を送り出しまして、ベルリンオリンピックでは、男子800mリレーで金メダルを取った4人のメンバーの2人が田口選手、新井選手が立教の水泳部の先輩です。

そして、男子400m自由形で鵜藤選手が銀メダル、男子100m自由形で新井選手が銅メダル、同じく男子1500m自由形で鵜藤選手が銅メダルというぐあいに、このベルリンオリンピックは、女子で最初に金メダルを取りました前畑選手が活躍した、例の「前畑ガンバレ」のオリンピックでございます。この前畑選手の影には隠れておりますけれど、立教の先輩がたは戦前の「水泳ニッポン」といわれた時代を担う大きな活躍をされてまいりました。

そして、その後しばらく国際大会への選手の輩出は停滞しておりましてけれども、昨年、ユニバーシアード大会に土橋選手が日本代表として出場いたしました。惜しくもメダルは逃しましたが、女子100mバタフライで5位に入賞をいたしました。これをきっかけに今後、立教大学からまた再び世界の舞台で活躍する選手が出てくるのではないかと、水泳界では大変期待をされております。

吉岡総長先生をはじめ、学校関係者の皆様、OB緒先輩かたには、ぜひ水泳部のより一層の応援をお願いいたします。

そしてまた、日本水泳連盟の運営にも創立以来、立教大学の多くの諸先輩が役員あるいは委員として携わってまいりました。現在でも、常務理事・競技委員長の安部さんをはじめ、シンクロ委員会の齋藤さん、総務委員会の石田さん、現役の学生でございますが学生委員会実行委員長の宮田さん、大変ご尽力ご協力をいただいております。連盟の一員として感謝を申し上げたいと思います。

終わりになりなりますが、立教大学水泳部がふたたび日本水泳界の第一線に復帰されることを期待をし、また90周年を機にますます発展されることを祈念をし、挨拶といたします。

本日は、おめでとうございました。


 
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