4年生引退インタビュー

〜ULTIMATESを支えた23人の足跡〜


  今年もULTIMATESが躍動した――。春の六大戦での悔しさを糧に、彼女たちが挑んできたリーグ戦。"50分で勝つチーム"を目指し練習に励み、その成果が徐々に発揮されていく。初戦、強敵早大を相手に引き分け、続く3試合を快勝。勢いに乗る日体大との最終戦では、先を見据えたプレーで逆転勝利を収め、関東ベスト4に輝いた。
  FINAL4のステージまで登りつめた女子ラクロス部。この組織をけん引してきたのが、23人の4年生たちだ。彼女たちにとっての"ラクロス"とは、どのようなものだったのであろうか。
※()内はコートネーム


♯21主将・三澤由香(社4・ゆか)

「今、全力」の50分間
  FINAL4では、正直点差とか「勝ちたい」とかそういうこと以上に、壮さん(佐藤HC=99年度卒)にも「最後の50分後の笛で審判が勝ち負けを教えてくれるのだから、終わった時に悔いが残らないようなプレーをしてきなさい」と言われていて。MFはアタックに参加することが難しい試合だったのですが、しっかりとディフェンスのところで奪う起点を作ることを狙っていました。みんな本当に悔いが残らないようにプレーをして、それが最後に勝っていれば…という思いで必死にやっていました。試合後みんな本当に悔しそうな様子でしたし、泣いている仲間を見て少し後悔があるのかな、というのも感じました。でも私自身は全力でやったつもりですし、空っぽになったかなと思います。

"フィールドキャプテン"として
  最初にチームがスタートしたときは就職活動との両立で、自分が主将としてどのようにしていけばいいのか、どんな姿であったらこのチームを引っ張っていけるのか、と考えて正直たくさん悩みました。「私じゃなくてもよかったのかな」と考えることもありましたが、チームとして戦ってきて自分自身がどのような主将でありたいのかが明確になってきた時に、皆も背中を押してくれましたし、皆がそれぞれ役割を持って取り組んでくれて、そこに全力を尽くしてくれていた。だから私も「主将としてではなくフィールドキャプテンとしてやり遂げる」という目標を、周りから見てどうかというのではなく、自分自身最後まで全うできたかなと思います。
  結果、今年はすごくいいチームだったと思います。4年生がばかりが必死になってしまって、後輩が離れて行ってしまうのではないかというシーンもあったのですが、そこで4年生が後輩たちに頼ることですごくいいチームになって。それをFINAL4に挑むベースとして、「相手は慶大と思わずに自分たちの戦いをしよう。去年大差で負けた相手にもこんなに戦えるんだ」という気持ちで臨めたということは、本当にチームとして成長できたんだなと思います。

見られるということ
  HCの壮さんと出会って、私自身のラクロス観が大きく変わって。目の前のことだけを一生懸命やることや、「勝ちたい」という気持ちを持つというのは、正直誰にでもあること。だから立大に入って勝負に対する思いが変わったなと思います。具体的には50分先を見据えること、そのための「今、全力」なんだということ。また主将やリーダーとしては、自分が周りからどう見られているのかを考えるということにもこだわれて。自分自身、本当はこれまでリーダー役ではなかったのですが、人として成長させてくれたのは壮さんのおかげかなと思いますし、一人一人が意志を持って動いてくれているチームなので、そういうチームの皆から励ましや力をもらって「私も頑張らなきゃいけないな」と思って戦ってこられました。

前だけを向いて
   私も去年4年生から学んだことがたくさんあって、それはプレーのことだけではなくて姿勢のことやチームに対する思いのこと、どうしたらこのチームを日本一にできるのか、いいチームにできるのか、ということ。そこは1年間の中で後輩にも学んでくれたらいいなと感じていました。最後の試合を見て「結果を残せないとはこういうことだ」「勝負とはこういうことだ」と思ってくれれば、次につながるのではないかなと思っています。
  この部に入って、勝ち負けに気持ちが左右されなくなったというのは本当に大きなこと。後輩たちは、これから先リーグ戦などで勝つことも負けることもたくさんあると思います。そういう中で日本一を常に目指して、前だけを見て進んでいくことがそこに近づくための手段なんだと思います。悩んだときには120人いる仲間に支えられて、「一緒に戦っていく」という気持ちで忘れないでほしいと思います。フィールドで戦う12人の思いや応援してくれている100人の選手の思いをひとつにすることが本当に大事。チーム作りとしてそのようなところを頑張って行けば、必ず後輩たちは日本一を手にしてくれると期待しています。


♯1副将・白城栄里子(現4・えりこ)
エースとして
  FINAL4で敗れたことについては悔しいというところですが、自分たちの力が結果的に及ばなかったということで、悔しい以上に自分が情けないという気持ちでいっぱいです。前半がシャットされていてボールをもらえない状況が続いていたので、後半はそこの部分で相手にシャットされていても開き直って、自分で行かなければいけないと思いました。コーチからも強引にいった方がいいという話があったので、エースとして少々強引でも絶対自分から点を取るぞという意志を出していこうという風に思っていました。後半はやれるベストはできたのかなと思いますが、やっぱり前半がシャットされたことで自分自身強引さが出せなかったという点に関してはちょっと悔いが残りますね。今年は試合を重ねるごとにみんなが上手くなっていって、自分自身の調子もFINAL4に向けてすごく上がってきていたこともあったので。成長を日々感じられるチームであったので、そういう点に関してはすごく良かったのかなと思います。

勝負の厳しさと怖さ
  1年生の時に一番いい結果を残して、だんだん結果が下がってきてしまって。去年は少しだけ結果が上がってFINALまで行って絶対に来年に繋がると思っていたんですけど、やっぱり上手くはいかなくて。勝負の厳しさとか怖さを改めて感じた4年間でした。この部に入って学んだことは本当にたくさんありますが、技術面はもちろん自分が競技に対してどうやって取り組んでいくのかという姿勢や、できない壁に対してどうやって振る舞うかや、どういうアプローチをするかなど。そういう点に関しては人として成長できた部分なのかなと思います。アスリート選抜で入ってきて1年生から試合に出て、やっぱり日本一っていう目標を達成できなかったことに関してはすごく悔しい。周りのみんなもすごく悔しがってくれて。そういう同期に恵まれたことを本当に幸せに思います。日本一の景色というのを見せてあげられなかったという点に関してはすごく謝りたいですし悲しくて不甲斐ないですが、本当に感謝でいっぱいです。ULTIMETSファミリーとしてOGさんも本当にたくさん応援に駆けつけてくださって力になりましたし、私も今後一OGとしていろいろな面でサポートして、後輩たちが日本一を獲ってくれる瞬間を見届けたいなと思っています。

挑み続ける心
  どんなことに関しても自分が挑戦しつづけることや、出来なくても絶対に諦めないこととは、この部で学んで今後も社会で生きること。日本一という高みを目指してやってきたので、これからも一番のトップを目指していくという姿勢を持つということ、自分がどう取り組むかということは絶対に生きてくると思う。今後ラクロスを続けるかどうかまだ分からないですが、やるにしてもやらないにしても生活の中の一部の取り入れていきたいと思います。
  私にとってラクロスとは、自分に挑み続けて向き合うことなのかなと思います。本当に楽しいことばかりではなかったですが、逃げずにできたのはラクロスが楽しくて上手くなりたいという気持ちがあったからなので。なりたい自分になるために、それを目指してできたのかなと思います。

「感謝」
   正直引退する準備も負ける準備もあまりしてこないでここまできてしまったので、自分自身もまだ結果を受け入れられていない部分がありました。悔しさももちろんありますが、今は本当に感謝の気持ちが大きいです。1年生ときから試合に出させてもらって、2年生では勝てなくて、3年生で主力になって少し結果を残すことができて。今シーズンは去年の結果を超えられなかったですが、それがきっと後輩たちのプラスになることを信じていますし、自分自身もっとやれたのかなと思うとすごく悔いは残るので。今後ラクロス続けるとしたらまた頑張りたいです。

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