秋野ゼミナール

Akino Seminar

 
   
 2014年度 2年次演習シラバス
 
シラバス(2014年度)
▼2年次演習前期・後期
 
 
 
 
 

■授業の目標
企業と経営戦略の理論,歴史・現状の把握に基づいて,企業活動の問題を見つけ出し,それを理論的かつ実証的に解明する能力を養うための基礎的能力を習得する。

 
■授業の内容

 企業には,業績の良い企業とそうでない企業がある。そのようなことはなぜ起こるのだろうか。ゼミでは,このような企業の好・不調の要因や様々な企業をめぐる謎を経営戦略論に基づいて理論的・実証的に解明する能力を習得する。

 そのために,まず本ゼミでは経営学の専門書などの輪読を通じて,企業活動に関する経営理論を学ぶ。また並行して企業の財務データや産業データの見方,分析の仕方を学び,実際に,企業や産業の実態を分析する。その際,ゼミで作成したテキストを各自活用して企業分析の仕方の基礎を学ぶ。

 特に,2年生は,グループで企業の分析を行う。その際,エレクトロニクス産業の中から企業を選定し,テーマを設定して,その分析を行う。(2013年度はシャープ)その際,地道に多数の資料を集め,整理し,多くの文献・研究業績から多様な考え方を理解し,そこから自分の考え方を創り出す力を養う。

 秋野ゼミでは,このように時間をかけ継続して学ぶことで初めて得られるような「想像力」と「創造力」を段階的に身につけていくことを目標としている。このような能力は,どこからか答えを探してきて,切り貼りをしてレポートするようなやりかたでは決して身につけられない。それは、大学において専門分野を長期にわたって勉強し続けることで始めて得られるような大学のゼミでしか学びえない知識と能力である。この能力により、誰かの考えを単に知るだけではなく、それがどのように創り出されてきたのかを学ぶことができ、ひいては自ら新しい考え方を創り出す能力へと結びつけることができる。

 また秋野ゼミでは,2年から4年まで共に議論をしながら学び,グループでの活動もまた重視しているので,親睦を深める活動も実施している。詳しくは,説明会やホームページなどで確認してもらいたい。
本講義を受講するに当たっては、必修科目3科目、レジュメやレポートの作成の仕方を身に着けていることが望ましい。

 秋野ゼミは,大学においてしか得られない能力と友人が得られるゼミです。企業の理論と実体の両方に関心があり,向上心と探究心をもって持続的に時間をかけ粘り強く勉強し,みんなで協力してゼミを活性化してくれる学生を待っています。
 

■授業計画
 本ゼミは、基本的に輪読を中心に,企業分析の中間報告を行いながら進める。前期では特にテキストを読み込み、および企業分析のための資料収集・読解・整理と報告を行う。専門の基礎を身に着けてもらうための多数の文献の読み込みと整理が中心となる。

 

■準備学習
 テキストを熟読し、質問・意見を整理して、発言できるようにする。報告者はレジュメの作成、報告の準備等を行う。企業研究ではグループ活動、報告の準備を行う。

 

■成績評価方法・基準
 ゼミでの報告・発言,課題の提出,ゼミでの共同研究への参加などを総合的に勘案して評価する。

 

■テキスト

 経営戦略論の基本文献(未定)。今年度は高橋琢磨『戦略の経営学』(ダイヤモンド社)を輪読。
 

■参考文献
 沼上幹『わかりやすいマーケティング戦略』有斐閣,國貞克則『財務3表一体理解法』朝日新書。
ほかにも適宜、書籍、論文等を指示する。